|
肥満から高血圧へ・・・ |
|
|
肥満は様々な生活習慣病(動脈硬化、高脂血症 [脂質異常症]、糖尿病など)を発症させる確率が高くなることでよく知られていますが、高血圧も肥満により発生する確率が高くなります。
成人になってから肥満した人は、成人になってからも標準体重を維持している人に比べて高血圧になる確率が約 5倍ぐらい高いといわれています。
また、高血圧の遺伝因子を持っている人は、肥満するとほとんどが高血圧になるとも言われています。(遺伝因子については、「高血圧の原因@〜本態性高血圧」のページをごらんください。)
そして、肥満することで高血圧だけでなく、その他の様々な生活習慣病になる確率も高くなります。
コレステロール・中性脂肪の増加による「高脂血症(こうしけつしょう)」、高血糖による「糖尿病」、そしてそれらの病気から「動脈硬化(どうみゃくこうか)」になってしまう確率が高くなってしまいます。
動脈硬化になる確率が上がるということは、動脈硬化から引き起こされる脳卒中(のうそっちゅう:脳出血・脳梗塞・くも膜下出血などのこと)や、心臓の病気である「狭心症(きょうしんしょう)」、「心筋梗塞(しんきんこうそく)」になる可能性も出てきます。
血圧を下げる薬を使っている人は、肥満していることで薬が効きづらくなってしまうこともあります。
肥満を解消するだけで、高血圧が改善する場合もあるので、肥満と高血圧がいかに密接な関係があるのかがわかります。また、肥満を解消することは、さまざまな生活習慣病になる確率を下げることができるんです。
|
肥満の2つのタイプ |
|
|
肥満には、脂肪の付き方で 2つのタイプがあります。それが、「皮下脂肪型肥満(ひか しぼう がた ひまん)」と「内臓脂肪型肥満」です。
皮下脂肪型肥満とは、皮膚の下に脂肪が付くタイプの肥満で、女性に多いです。「洋ナシ型肥満」ともいいます。
内臓脂肪型肥満は、内臓に脂肪がたまる肥満です。これは男性に多く、「リンゴ型肥満」ともいいます。
この 2つの肥満のうち、高血圧と深く関わっているのが内臓脂肪型肥満です。内臓脂肪型肥満の人は、見た目ではあまり太っていなかったり、お腹回りだけが太っているのが特徴です。
※次のページ「肥満による高血圧の原因」へ続く・・・・ |