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肥満と脂肪細胞 |
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肥満とは、体の脂肪細胞(しぼうさいぼう)に中性脂肪(ちゅうせいしぼう)がたまり過ぎている状態のことです。
また、肥満症とは、肥満に関連して発生する病気や健康障害があるか、臨床的(りんしょうてき)に肥満により病気や健康障害が起こることが予測される場合で、医学的に減量を必要とする状態のことです。
「脂肪細胞(しぼう さいぼう)」とは、脂肪の合成・分解・蓄積(ちくせき)をおこなう細胞のことです。「白色脂肪細胞(はくしょく しぼうさいぼう)」、「褐色脂肪細胞(かっしょく しぼう さいぼう)」の2つの種類があります。(くわしくは次のページ「脂肪細胞とは?」で解説しています)
脂肪は食事から体内へと取り入れるので、脂肪分の多いものを食べ過ぎることで、脂肪細胞への脂肪の蓄積する量が増えてしまい、肥満になってしまうのです。
体の脂肪は、「皮下脂肪(ひか しぼう)」と「内臓脂肪(ないぞう しぼう)」の2つに分けられます。
皮下脂肪とは、下腹部、腰の周り、太もも、お尻の周りなどの皮下(筋肉と皮との間)に付いた脂肪のことです。
内臓脂肪とは、お腹の辺りにある臓器をおおう「腸間膜(ちょうかんまく)」などにたまった脂肪のことです。筋肉の内側で、腸などの内臓の周りにくっついています。
そして、肥満には、皮下に脂肪がたくさんついている「皮下脂肪型肥満(ひか しぼう がた ひまん)」と、内臓に脂肪がたくさんついている「内臓脂肪型肥満」の 2つのタイプがあります。
皮下脂肪型肥満は女性に多く、体型が洋ナシのような形になるので「洋ナシ型肥満」ともいいます。
内臓脂肪型肥満は男性に多く、体型がリンゴのような形になるので「リンゴ型肥満」ともいいます。
この 2つのタイプのうち、生活習慣病に深く関係してるのが、内臓脂肪型肥満です。
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肥満と生活習慣病 |
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内臓に脂肪がたくさんついている内臓脂肪型肥満の方は、「高血圧(こうけつあつ)」、「糖尿病(とうにょうびょう)」、「高脂血症(こうしけっしょう)」、「動脈硬化(どうみゃくこうか)」などの様々な生活習慣病になる危険性が高くなります。
(肥満と生活習慣病についてくわしくは、「肥満が引き起こす病気」のページをご覧下さい。)
ですから、肥満を解消することは様々な病気になる危険性を減らすことができるのです。
それでは次のページでは、肥満と脂肪細胞についてくわしく見ていきましょう。
※次のページ「脂肪細胞とは?」へ続く・・・・
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