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「脂肪細胞(しぼう さいぼう)」とは、脂肪の合成・分解・蓄積(ちくせき)をおこなう細胞のことで、脂肪細胞の脂肪を蓄積する量が増大することで肥満になります。
そして、脂肪細胞には、「白色脂肪細胞(はくしょく しぼうさいぼう)」、「褐色脂肪細胞(かっしょく しぼう さいぼう)」の2つの種類があります。
脂肪細胞が最も増えるとされている時期は、胎児期、乳児期、思春期ですが、脂肪細胞は、ある一定の年齢を過ぎても増えるということがわかっています。
それでは、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞についてくわしく見ていきましょう。
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白色脂肪細胞とは? |
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白色脂肪細胞(はくしょく しぼう さいぼう)とは、体内に入った余分なカロリーを中性脂肪として体内に蓄積(ちくせき)する働きがあります。
白色脂肪細胞は、全身のいろいろな部分にありますが、特に下腹部、お尻、太もも、背中、腕の上部、内臓の回りなどに多くあります。
褐色脂肪細胞(かっしょく しぼう さいぼう)とは、褐色(茶色)をしている脂肪で、熱を作り出して体温を維持したり、食事から取り入れた余分なエネルギーを燃やしていくという働きがあります。
つまり、褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞と正反対の働きをするので、褐色脂肪細胞の働きが活発な人はエネルギーをたくさん消費することができるので太りにくいと言えます。また逆に、活発ではない人は、エネルギーの消費も少なくなるので太りやすくなると言えます。
褐色脂肪細胞の働きは、遺伝子により差があります。褐色脂肪細胞に関わる遺伝子に異変があると、基礎代謝量が低くなり、太りやすい体質になるといわれています。日本人の 3分の1は遺伝子の変異がある(太りやすい)とされています。
ただ、褐色脂肪細胞の働きをできるだけ活発にすることはできます。その方法は、「寒冷刺激」を与えることです。体温より低い水の中(18度以下の低温の水)で行う水泳などのスポーツが効果的であると言われています。
また、普段の生活の中で身体をしっかり動かし、充分に睡眠をとるなど、規則正しい生活を続けることでも、褐色脂肪細胞の働きがよくすることができます。
褐色脂肪細胞は、脂肪細胞のうちの約 1%しかありません。幼児期に多く、成長期に入ると少しずつ減少して、成人になると激減してしまいます。
褐色脂肪細胞のある場所は、首の後ろ、肩甲骨(けんこうこつ)の下部、心臓の大動脈の周り、腎臓の周り、などです。
それでは次のページでは、歳とともに痩せにくくなっていく理由についてくわしく見ていきましょう。
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