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閉塞性動脈硬化症の治療 |
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閉塞性動脈硬化症の治療は、動脈硬化の原因となる要素を改善したり、動脈硬化の発症に関わる病気を治療することです。場合によっては、手術をすることもあります。
動脈硬化の原因となる要素は、食生活の改善、喫煙、ストレス、などです。ですからタバコは禁煙をして、なるべくストレスをためないように上手にストレスを発散するようにします。
動脈硬化に関わる病気は、「高脂血症(脂質異常症)」、「高血圧」、「糖尿病」、などです。これらの生活習慣病の治療を行います。肥満は高脂血症、高血圧、糖尿病が発症する危険を高めてしまうので、肥満解消も大切です。
※高脂血症、高血圧、糖尿病の治療についてくわしくは、「高脂血症の治療@」、「高血圧の治療@」、「糖尿病の治療」、のページをご覧下さい。
食生活の改善は、脂っこいものは控える、塩分を制限する、糖分を取りすぎない、などです。これらは高脂血症、高血圧、糖尿病の食事療法とほぼ同じですので、「高脂血症の食事療法@」、「高血圧の予防・対策・改善@〜食事療法」、「糖尿病の食事療法」、などのページも参考にしてください。
また、血行をよくすることは大切ですので、足の症状が出るまでは休みながら繰り返し歩くようにします。入浴も血行が良くなり、ストレス解消にも役立ちます。
寒さは足の血管を収縮させてしまうので血行が悪くなってしまいます。ですから足を冷やさないようにしましょう。
患者さんの状態によっては、血管を拡げる「血管拡張薬(けっかん かくちょう やく)」や血液を固まりにくくする「抗血小板薬(こう けっしょうばん やく)」などの薬を使うこともあります。
足の痛みが強いときは、バルーン(風船)が付いたカテーテルを狭くなった動脈に挿入してふくらませ、血流を回復させる「カテーテル手術」や、患者さんの他の部分から切り取ってきた血管を、動脈の詰まっている(狭くなっている)部分を避けるようにしてつなぎ合わせることで、血流を正常にする「バイパス手術」を行います。
さらに症状が重くなり、足が腐ってきてしまう「壊疽(えそ)」にまで進行した場合は、足を切断しなければならなくなることもあります。
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