高血圧の治療の中心は、「食事療法(しょくじりょうほう)」です。薬を使う治療である薬物療法もありますが、薬物療法は高血圧の状態がかなり重い方への治療方法です。
ですから、高血圧の治療と改善には、毎日の食事療法をしっかり行って、血圧を下げることが重要となります。また、食事療法は高血圧の予防にもなります。
薬物療法を行う方でも食事療法は行います。ですから、それだけ高血圧と食事は大きく関係しているというわけです。
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塩分を制限する |
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食事療法により重要となるのは、「塩分を制限する」ことです。
塩分は高血圧の原因ですので、塩分を制限するだけでかなり血圧を下げる効果があります。
塩分の制限だけで、軽い高血圧の方なら改善できることも多いのです。
高血圧と塩分制限についてくわしくは、下記のページで紹介していますので、興味のある方はごらんください。
「高血圧の予防・対策・改善A〜塩分T」へ→
「高血圧の予防・対策・改善A〜塩分U」へ→
「高血圧の予防・対策・改善A〜塩分V」へ→
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肥満を改善する |
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高血圧の原因として、「肥満」は大きく関わっています。肥満を解消することで、高血圧を改善でき、さらに様々な生活習慣病をも改善することができます。
30歳を超えてくると少しずつ痩せにくくなってきます。日頃運動をしない方は特に要注意です。まずは食べすぎないように「腹八分目」を意識しながら、食生活の改善を行いましょう。
高血圧と肥満については、「肥満と高血圧@」のページから紹介していますので、興味のある方はご覧下さい。
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カリウムをとる |
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カリウムとは、別名「バランスのミネラル」とも呼ばれているもので、細胞の中と外のミネラルバランスを維持するなどの重要な働きをしています。
また、高血圧の原因となるナトリウムを排出し、筋肉のエネルギーの代謝(たいしゃ)を助け、心臓の筋肉の正常な活動にも深く関わっています。
カリウムが不足すると、高血圧だけでなく、低血糖、糖尿病、神経障害、など、他にも様々な異常が起こってくるので、カリウムを多く含んでいる食品をとることはとても大切です。
さらにくわしくは「高血圧の予防・対策・改善B〜カリウム」のページをご覧下さい。
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カルシウムをとる |
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カルシウムが不足すると血圧が上がります。カルシウムは不足しがちなので、意識して毎日取るようにしましょう。
高血圧とカルシウムについてくわしくは、「高血圧の予防・対策・改善C〜カルシウム」のページをご覧下さい。
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たんぱく質をとる |
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たんぱく質とは、体の中で筋肉や臓器などを構成する成分となって、生命を維持するためになくてはならない栄養素です。
たんぱく質は不足すると高血圧を悪化させ、血管ももろくなってしまうので、たんぱく質を含む食品もしっかり取るようにしましょう。動物性たんぱく質と植物性たんぱく質を半々になるように取ると良いです。
動物性たんぱく質は脂肪が多いものを多く食べるとよくないので、赤身の肉や鶏肉など脂が少ないものにしましょう。植物性たんぱく質は大豆が有名です。
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動物性脂肪に注意! |
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コレステロール値が高い人は、動物性脂肪を多くとりすぎないようにしましょう。高血圧でコレステロール値が高いと、動脈硬化になる確率が高くなるので注意しましょう。
ちなみに、コレステロールとは、体の中に存在する脂質の一種です。食品中に含まれ、食事によって摂取するものと、私たちの体内でつくられるものとがあります。細胞膜、神経、ホルモンの合成などに関わる重要な物質です。
それでは次のページでは、高血圧の食事療法と塩分について見ていきましょう。
※次のページ「高血圧の食事療法A〜塩分と高血圧対策」へ続く・・・・
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