動脈硬化を引き起こす原因は、1つではなく、様々なものがあります。
「高脂血症(こうしけっしょう)」、「高血圧」、「糖尿病(とうにょうびょう)」、「肥満」、「痛風」などの病気や、「喫煙」、食べ過ぎ飲み過ぎによる摂取エネルギーの増加とコレステロールや動物性脂肪の多い「食生活」、「ストレス」、「運動不足」、などの生活習慣、さらに「加齢」、「A型性格」、「遺伝」、なども動脈硬化の原因となります。
これらの中でも、動脈硬化の4大原因は、「高脂血症」、「高血圧」、「糖尿病」、「喫煙」、です。
そして、動脈硬化の最大の原因は、「高脂血症(脂質異常症)」です。
※ちなみに、「高脂血症・高血圧」は動脈硬化の2大危険因子と言われています。また、これに「喫煙」をくわえたものを
3大危険因子といい、「糖尿病」をくわえたものを 4大危険因子といいます。
これらの動脈硬化の原因・危険因子を多くもっていればもっているほど、動脈硬化の発症率は高くなっていきます。
動脈硬化の原因となる生活習慣病の、「高脂血症」、「高血圧」、「糖尿病」、そして「肥満」に関して詳しくは、当サイトの下記のカテゴリページでくわしく解説・紹介しています。
動脈硬化には、「粥状硬化(じゅくじょう こうか)」、「中膜硬化(ちゅうまく こうか)」、「細動脈硬化(さいどうみゃく こうか)」、の 3つの種類があることは、「動脈硬化の種類〜粥状硬化など」のページでも解説・紹介しました。
ですので、ここでは、各種類別にその原因をみていきましょう。
粥状硬化(粥状動脈硬化)の原因は、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)です。
LDLが増加して血液の中に長くとどまると、血管(動脈)の壁にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が入り込んでたまっていき、お粥(おかゆ)のようなドロドロとした固まりである「粥腫(じゅくしゅ)」をつくっていくことで、粥状硬化が発生します。
粥腫のもとになるLDL(悪玉)コレステロールは、動物性脂肪に多く含まれているので、動物性脂肪を取りすぎると粥状硬化になる危険が高くなります。
さらに、高血圧や喫煙なども粥状硬化の発生に大きく関わります。
ちなみに、HDL(善玉)コレステロールは、動脈硬化を抑える働きがあります。
※LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールについてくわしくは、「高脂血症」のカテゴリの下記のページをご覧下さい。
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中膜硬化と細動脈硬化のの原因 |
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中膜硬化の原因は、主に老化によるものです。
細動脈硬化の原因は、高血圧が長く続くことで引き起こされます。また、老化とも関係があるとされています。
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