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※メタボ健診(特定健診)について最初から見たい方は、「メタボ健診とは?」のページをご覧下さい。
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血圧の測定 |
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血圧とは、心臓が血液を全身に送る圧力のことです。高血圧になるとこの圧力が強くなりすぎてしまい、血管に負担がかかり、「動脈硬化(どうみゃくこうか)」の原因となってしまいます。
高血圧には 2つのタイプがあり、病気が原因で起こる「二次性高血圧」と、原因がはっきりしない「本態性高血圧(ほんたいせい こうけつあつ)」です。ただ、高血圧のほとんど(約90%以上)が「本態性高血圧」です。
つまり、高血圧のほどんどが、加齢・体質などを基盤として、塩分の取りすぎ、喫煙、ストレス、などの要素が絡み合って起こっています。
そして、「肥満」も、高血圧を発症させる要素の 1つです。
なぜなら、肥満をしていると、体が大きくなり血液の量が増えて、その血液を全身に送らなければなりません。つまり、その分強い圧力が必要なため、血圧が上がってしまい、「高血圧」になってしまいます。
肥満には、皮下(筋肉と皮との間)に脂肪が付く「皮下脂肪型肥満」と、腸などの内臓の周りに脂肪が付く「内臓脂肪型肥満」がありますが、内臓脂肪がたまること自体が、高血圧の原因になるといわれています。
つまり、高血圧は肥満を解消することで改善できる可能性が高いのです。
肥満と高血圧は大きく関わりがあります。そのために、メタボ健診(特定健診)では「血圧測定」の項目が重要とされるわけです。
メタボ健診による血圧の判定基準値は、「収縮期血圧 130mmHg以上」、「拡張期血圧
85mmHg以上」です。これに当てはまると、特定保健指導を受けることになります。
メタボ健診(特定健診)による血圧の判定値 |
・「収縮期血圧(上の血圧) 130mmHg以上」、もしくは
・「拡張期血圧(下の血圧) 85mmHg以上」
で特定保険指導の対象となります。 |
血圧の基準値 |
・正常値=「収縮期血圧(上の血圧) 130mmHg未満」
「拡張期血圧(下の血圧) 85mmHg未満」 |
・予備軍=「収縮期血圧(上の血圧) 130mmHg以上」
「拡張期血圧(下の血圧) 85mmHg以上」 |
・高血圧=「収縮期血圧(上の血圧) 140mmHg以上」
「拡張期血圧(下の血圧) 90mmHg以上」 |
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高血圧になると、動脈硬化を発生・進行させて、さらに「脳卒中(のうそっちゅう)」や「狭心症(きょうしんしょう)・心筋梗塞(しんきんこうそく)」などの様々な病気が発症するリスクを高します。
肥満していて高血圧がある、という方は減量して肥満を解消しましょう。
(※高血圧についてさらにくわしくは、「高血圧」のカテゴリの「高血圧とは?@」のページからご覧下さい)
(※肥満についてさらにくわしくは、「肥満」のカテゴリの「肥満症とは?」のページからご覧下さい)
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