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タバコを吸うと、それだけで血圧が上昇します。タバコを吸うとすぐに血圧は急上昇して、タバコを吸っている間、血圧が上がった状態がずっと続いてしまいます。
なぜ喫煙により血圧が上がるのかというと、タバコにふくまれているニコチンが、副腎髄質を刺激することで、アドレナリンやノルアドレナリンというホルモンがたくさん分泌されてしまうからです。
アドレナリンとは、神経を興奮させる脳内神経伝達物質のひとつです。心臓の働きを強めて血圧を上げ、気管を拡張させたり、心臓の働きを強めます。また、血糖量(血液の中のブドウ糖の量)を高めて、血糖量の調節を行ったりします。
ノルアドレナリンとは、神経を興奮させる脳内神経伝達物質のひとつです。交感神経を刺激して、血圧や心拍数を上昇、血液の中のコレステロールの増加、不安や恐怖を引き起こす、覚醒、集中、記憶、積極性、痛みを感じなくするなどの働きがあります。
さらに喫煙は、脳梗塞(のうこうそく)、心筋梗塞(しんきんこうそく)、狭心症(きょうしんしょう)などの病気になる危険が高くなります。
タバコは高血圧や脳の疾患、心臓の疾患だけでなく、がん発生の確率も高くしますので、高血圧のある方はもちろん、健康な人も喫煙はやめましょう!
それでは次のページでは、高血圧の原因と二次性高血圧についてみていきましょう。
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