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二次性高血圧とは? |
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血圧は、「血流量が増える」、「血管抵抗が高くなる」、という 2つのうちのどちらかがあると、高血圧になってしまいます。つまりこの 2つは、「高血圧の要因」といえます。(ちなみに、血管抵抗とは、血液の流れに対する抵抗のことです。)
2つの高血圧の要因を起こさせる原因が、はっきり特定できない高血圧を「本態性高血圧(ほんたいせい こうけつあつ)」といいます。日本人のほとんどがこの本態性高血圧です。
そして、何か別の病気により2つの高血圧の要因が引き起こされている場合を、「二次性高血圧」といいます。
本態性高血圧については、「高血圧の原因@」のページから解説しましたので、このページでは、二次性高血圧について見ていきましょう。
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二次性高血圧を引き起こす病気 |
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二次性高血圧は、様々な病気が原因となり引き起こされる高血圧です。そして、二次性高血圧は、大きく
4つに分類することができます。
それは、腎臓(じんぞう)の病気から起こる「腎実質性高血圧(じんじっしつせい こうけつあつ)」、腎臓の血管(動脈)の病気から起こる「腎血管性高血圧」、血管の病気から起こる「血管性高血圧」、内分泌の異常により起こる「内分泌性高血圧(ないぶんぴつせい こうけつあつ)」です。
・腎実質性高血圧 (じんじっしつせい こうけつあつ) |
腎実質高血圧(じんじっしつ こうけつあつ)は、腎臓の病気により起こる高血圧です。二次性高血圧の中でもいちばん多い高血圧のタイプです。
腎実質高血圧を引き起こす病気は、「慢性糸球体腎炎(まんせい しきゅうたい じんえん)」、「慢性腎盂腎炎(まんせい じんう じんえん)」、「糖尿病性腎症(とうにょうびょう せい じんしょう)」、「多発性嚢胞腎(たはつせい のうほうじん)」、などがあります。
腎臓が病気により機能が低下してしまうと、体内のナトリウムが排出できなくなることで、血圧が上がってしまいます。(ちなみに食塩は、ナトリウムと塩素からできています。)
・腎血管性高血圧(じんけっかんせい こうけつあつ) |
腎血管性高血圧(じんけっかんせい こうけつあつ)とは、腎臓の動脈などの血管の病気により引き起こされる高血圧で、動脈が狭くなり、血液の流れが悪くなることで起こります。
腎血管性高血圧を引き起こす病気は、「動脈硬化」、「大動脈炎症候群(だいどうみゃくえん しょうこうぐん)」、「線維筋性異成形(せんいきんせいいせいけい)」、などがあります。
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