※前のページ「高血圧の症状@」の続きです↓
高血圧になっても、自覚症状がほとんどないということは、前のページでも解説しました。
ただ、高血圧を治療をせずに放置すると、心臓や動脈に大きな負担をかけるので、高血圧により引き起こさせる他の病気である「合併症」が起こり、様々な症状があらわれてきます。
高血圧の合併症は、動脈の内側の壁が傷ついて、どんどんと硬くなってしまい、弾力を失ってしまう「動脈硬化」があります。動脈硬化になると、血管が破れやすくなったり、血管の中が狭くなって血流が悪くなります。
動脈硬化が脳の血管(細動脈)に起こると、脳卒中が起こります。脳卒中には、「脳出血」、「脳梗塞(のうこうそく)」、「くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)」、の 3つの病気が代表的なものです。
高血圧により心臓に起こる合併症としては、「心筋梗塞(しんきんこうそく)」、「狭心症(きょうしんしょう)」、などがあります。
太い動脈では、高血圧により血管の内側の壁に酸化したコレステロールが袋状にたまる「粥状硬化(じゅくじょうこうか)」が起こりやすいので、血管の血液の通る空間が狭くなったり、袋状に盛り上がったアテローム(粥状)が破れて血栓(けっせん:血のかたまり)ができて、血管をふさいで血液の流れを止めてしまうこともあります。
血管がつまる状態が脳や心臓で起こると、「脳梗塞」、「心筋梗塞」、「狭心症」、などになってしまいます。
また、高血圧により腎臓の細動脈(さいどうみゃく)に障害が起こると、腎障害や腎不全が起こる確率も高くなってしまいます。
それでは次のページでは、高血圧により発症する、「脳に起こる病気」、「心臓に起こる病気」、「腎臓に起こる病気」、についてくわしく見ていきましょう。
※次のページ「高血圧の症状B〜高血圧と脳梗塞」へ続く・・・・
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