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重要な運動療法 |
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高脂血症(脂質異常症)の治療としてのメインとなるものは「食事療法」ですが、「運動療法」もとても大切な治療となります。
運動療法を行うことで、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らし、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす効果があります。
さらに、運動療法を行うと、心肺機能が高くなり血液の循環が良くなる、中性脂肪が減る、太りにくい体質になる、血糖(けっとう:血液の中のブドウ糖の量)が減る、ストレスの解消になる、などの様々なよい効果があります。
食事療法と運動療法を同時に行っていくことで、高脂血症と動脈硬化を予防・改善することができるんですね。
また、高血圧、糖尿病、肥満、などの生活習慣病全般の予防と改善にもなるので、運動療法をしっかり行っていきましょう!
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どんな運動がいい? |
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運動療法では、どんな運動を行えばよいのでしょうか?
まず、基本となるのが「有酸素運動」です。有酸素運動とは、酸素を体内へ取り入れ、体内で消費しながら行う運動です。
有酸素運動は、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳、縄跳び、などがあります。どれも自分で運動の激しさをコントロールできるので、無理なく続けていけるものです。
ちなみに、有酸素運動に対して、「無酸素運動」というものもあります。これは、呼吸を止めて瞬間的に力を入れる運動のことで、短距離走や重量挙げなどがあります。
無酸素運動は運動療法には適していません。無酸素運動は、血圧を上昇させ、心臓に負担をかけ、脂肪の燃焼量も少ないので、治療効果が低く、体への負担も大きいからです。
有酸素運動は、主に脂質を消費するので、高脂血症(脂質異常症)の治療として効果的です。
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