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甲状腺腫瘍とは? |
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甲状腺腫瘍とは、のどぼとけのすぐ下で、気管を取り囲んで存在している甲状腺にできる腫瘍(しゅよう)のことです。甲状腺腫瘍には、「良性」と「悪性」の2つがあり、良性腫瘍が全体の約90%以上を占めています。
甲状腺腫瘍の良性腫瘍は、「濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)」、「嚢胞(のうほう)」、「腺腫様甲状腺腫(せんしゅよう こうじょうせんしゅ)」などがありますが、そのほとんどは「濾胞腺腫」です。
甲状腺腫瘍の悪性腫瘍は「甲状腺がん」と呼ばれ、「乳頭がん」、「濾胞がん(ろほう がん)」、「髄様がん(ずいよう がん)」、「未分化がん」の4つに分類されています。「乳頭がん」、「濾胞がん」、「髄様がん」、の3つは性質がおとなしく、進行が遅いがんです。
未分化がんとは、増殖・進行とも早く、転移しやすいという性質があるので、他の甲状腺がんよりも悪性度の高い甲状腺がんとえます。ほとんどが発病してから半年以内に死亡してしまいます。ただ、未分化がんは甲状腺がんの約1〜2%とあまり見られないタイプです。
甲状腺がんについてくわしくは、「甲状腺がんとは?@」のページから解説・紹介していますので、そちらをご覧下さい。
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甲状腺腫瘍の検査 |
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医師が触って調べる「触診(しょくしん)」では、濾胞腺腫は甲状腺がんの 1つである濾胞がん(ろほうがん)ととてもよく似ているため、どちらかを判別するのは難しいので、他の検査の行います。
甲状腺腫瘍の検査は、「超音波検査」や腫瘍の細胞を少し採取して調べる「穿刺吸引細胞診(せいんし きゅういん さいぼうしん)」などの検査で診断されます。
悪性腫瘍(甲状腺がん)である場合は、がんの進行具合や転移があるかどうかを調べるために、CT検査、MRI検査、骨シンチグラフィー検査、などを行います。これらの検査は、体の断面や骨の状態を撮影して、撮影された画像にてがんの状態などを調べることができる検査です。
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甲状腺腫瘍の治療 |
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甲状腺の良性腫瘍は、腫瘍が大きくならなければ何の症状も出ないので、経過を観察するのみで治療の必要はありません。
悪性腫瘍(甲状腺がん)である場合は、がんの種類や進行具合によって、外科療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤治療)、内分泌療法(ホルモン療法)、などの治療法から最適なものが行われます。
悪性腫瘍(甲状腺がん)の治療についてくわしくは「甲状腺がんの治療@〜手術」のページからご覧下さい。
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