甲状腺がんの症状は、分化がんと未分化がんでは違いがあります。
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分化がん(乳頭がん・濾胞がん)の症状 |
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分化がん(乳頭がん・濾胞がん)の初期では、首ののどぼとけの下あたりや他の部分にかたくて痛みのないしこりがあらわれます。ほとんどの場合は、表面にでこぼことしてあらわれ、唾液をのみこむときに上下に動くという特徴があります。
分化がんでは、しこり以外の自覚症状はあまりありません。ただ、長い時間をかけて腫瘍が大きくなってくると、のどの違和感、声のかすれ、そして頸部リンパ節(けいぶ りんぱせつ:首のリンパ節のこと)へがんが転移します。
さらに進行すると、気管・食道へとがんが広がってしまいます。気道や食道にまでがんが入り込むと、血たんや呼吸困難なども症状が発症します。
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未分化がんの症状 |
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未分化がんの症状は、甲状腺のはれが急に大きくなり、痛みや発熱などが起こります。さらに進行すると、気管や食道を圧迫することで、呼吸困難や食べ物が飲み込みにくくなったり、血たんなどの症状があらわれます。
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