癌(がん)とは、人間の体から発生する悪性の腫瘍(しゅよう)で、正常な細胞が突然変異を起こして、どんどんと増えていく病気です。
がんは、周りの正常な細胞・組織を浸食(しんしょく)するので、がんの発生した場所の臓器などの機能を低下させ、そのうちその機能を停止させてしまいます。
発生したがん細胞は、もっと増殖するために体の栄養もどんどんと使っていきます。どのため体の栄養が足りなくなり、やせてくると言った症状が現れます。
そのうち、がんは他の体の場所へも移動(転移)して増殖します。そして体中をむしばんで、治療もできなくなり、命を奪っていくのです。
また、治療によりがんを取り除いても、またがんが発生する(再発)こともあります。
癌は怖い病気です。癌は日本人の死亡原因の第1位、毎年30万人以上、3人に 1人が癌で亡くなっているということからも、癌という病気がいかに怖いものであるかがわかるでしょう。
ただ、だからといって癌は治らない病気であるかというと、そうではありません。がんの種類によっては、早期発見で治療すれば 100%治るものもあるのです。
また、がんが進行してしまったとしても、癌の治る確率は少しずつ上がってきています。
ですから、「癌が怖い・・・」、または「私は癌じゃないから・・・」などから目を伏せるのではなく、癌とはどのようなものなのかをしっかりと知っておくことで、癌の早期発見につながり、癌の予防も意識できると思います。
特に、高齢になってくると、がんになる確率も上がってきます。中年から高齢者の方や、ご家族に高齢者がいらっしゃる方も、癌について知っておいて欲しいと思います。
そして、万が一のことになったら、「早期発見・早期治療」で、がんにより最悪の事態にならないようにしましょう。
|