がんを予防するには、3つの段階があります。まず、1次予防としては、がんにならないようにする生活習慣です。2次予防は、早期発見・早期治療を行ってガンで最悪の事態にならないようにすることです。
3次予防は、がんの再発や転移を防ぐための治療です。
この 3つの段階で、私たち自身がができることは、1次予防と 2次予防です。2次予防の「早期発見・早期治療」は、定期的な検査や健康診断を行うことがいちばんですので、しっかりと受けるようにしましょう。
そして、1次予防は生活習慣に注意していくものですから、私たち自身が日々行うことが出来るがん予防です。ですので、ここからはこの「1次予防」について見ていきましょう。
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禁煙をする |
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「タバコを吸っていると肺がんになりやすくなる」ということは、タバコを吸っていない人でも知っている方が多いと思います。
実際、タバコは肺がんの発生する確率を高くします。たばこを吸う人は、たばこを吸わない人よりも、約
5倍以上の確率で肺がんになりやすいといわれているのです。
さらに、たばこは肺がんだけではなく、他のがんの発生確率を高めてしまいます。例えば、「口腔がん(こうくうがん)」、「咽頭がん(いんとうがん)」、「喉頭がん(こうとうがん)」、「食道がん」、「膀胱がん(ぼうこうがん)」、など、たくさんのがんのリスクがあります。
さらに、喫煙(きつえん)が他のがんにも影響をあたえている可能性も十分あります。たばこには、発がん物質が 100種類以上含まれていることからも、たばこを吸うのをやめるだけで、様々ながん発生の確率を下げることができるわけです。
また、喫煙は、たばこを吸う人だけでなく、その周りの人にまで害を与えます。たばこの火のついた部分からでる煙(副流煙)にも発がん物質がふくまれているので、たばこを吸っている人の近くにいる人へも、害が及んでしまうのです。
喫煙(きつえん)がいかにがんになる確率を高くするかがわかっていただけたでしょうか? 一度たばこを吸い始めてしまうと、禁煙するのはとても大変なことかもしれません。
しかし、がんのリスクを考えたら、すぐにでも禁煙するようがいいでしょう。
もう遅い、ということはありません。今からでも禁煙して、がん予防の第一歩を踏み出してください。
それでは次のページでは、食生活の面から、がん予防について見ていきましょう。
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