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咽頭とは? |
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咽頭(いんとう)とは、鼻の奥の部分(鼻腔:びくう)から口の奥の部分へと続き、食道よりも上の部位のことです。咽頭は、上・中・下、と
3つの部分に分けられていて、それらを、「上咽頭(じょう いんとう)」、「中咽頭(ちゅう いんとう)」、「下咽頭(か いんとう)」、といいます。
中咽頭とは、口を開けたときに見える奥の部分です。上咽頭とは、その奥の部分より上、鼻の奥の部分のことです。下咽頭とは、
のどぼとけの後ろ側の部分、食道の入り口付近(のどのいちばん下の部分)のことです。
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咽頭がんとは? |
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咽頭がん(咽頭癌)とは、咽頭に発生する癌のことです。咽頭がんは、発生する場所により「上咽頭がん(じょう いんとう がん)」、「中咽頭がん(ちゅう いんとう がん)」、「下咽頭がん(か いんとう がん)」、の 3つに分けられています
中咽頭には扁桃(へんとう)という部分があります。扁桃とは「のどちんこ」の両脇にある、2つの球状の組織のことですが、中咽頭がんでは、約半数がこの扁桃に発生するので、「扁桃がん(へんとうがん)」とも呼ばれています。
そして、咽頭癌の半数以上がは「下咽頭がん」です。
咽頭がんは、がんが小さくても頸部リンパ節(けいぶ りんぱせつ:首のリンパ節のこと)に転移しやすいです。上咽頭がんは、肺、肝臓、骨、などへ転移しやすいです。
また、咽頭がんとともに、食道がんや口腔がんが発生する場合もあります。これを「重複がん(じゅうふくがん)」といいます。
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咽頭がんと年齢と性別 |
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咽頭癌はがもっとも発生する年齢は、40歳〜70歳代ぐらいです。女性よりも男性に多いがんです。
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咽頭がんと人数 |
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咽頭癌はそれほど多くみられる癌ではありません。同じ喉(のど)のがんである喉頭がん(こうとう がん)と比べると、患者数はその半分ぐらいです。
咽頭がんでの年間の死亡者数は、約2,000人ぐらいです。
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咽頭がんと治癒率 |
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咽頭がんの完治率は、頸部リンパ節(けいぶ りんぱせつ:首のリンパ節のこと)に転移がないのであれば、約70%を超える完治率となります。
咽頭がんで、リンパ節への転移が多い場合は、再発する可能性も高くなります。
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