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膀胱とは? |
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膀胱(ぼうこう)とは、尿がたまる場所です。尿は腎臓で作られ、腎盂(じんう)、尿管を通って膀胱へと到達します。膀胱の表面は「移行上皮(いこうじょうひ)」と呼ばれる上皮でおおわれていて、伸縮性があります。
膀胱の構成は、内側(尿がふれる部分)から、「移行上皮」、「粘膜下層(ねんまくかそう)」、「筋肉層」、「漿膜(しょうまく)」、「脂肪」、というようになっています。膀胱がんは、このうちの「移行上皮」という粘膜から発生することが多いです。
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膀胱がんとは? |
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膀胱癌(ぼうこう がん)とは、尿がたまる膀胱という臓器に発生する癌(がん)です。膀胱は「移行上皮(いこうじょうひ)」という粘膜におおわれているのですが、膀胱がんはこの移行上皮に発生することが多く、膀胱の移行上皮にできるがんを「移行上皮がん」といいます。
そして、移行上皮がんは、「表在がん(ひょうざい がん)」、「浸潤がん(しんじゅん がん)」、「上皮内がん(じょうひない がん)」、の 3つに大きく分けられています。
これらの癌は、それぞれ性質が違うので、治療法もその性質に合わせたものを行う必要があります。(「表在がん」、「浸潤がん」、「上皮内がん」についてくわしくは、次のページの「膀胱ガンとは?A」で紹介しています。)
また、膀胱癌は膀胱内に2個以上多発することが多いです。さらに、尿の流れの上流である尿管や腎盂(じんう)にもがんができている場合があります。
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膀胱癌の人数と年齢 |
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膀胱がんになる方は、年間で約 1万3,000人、その中で約5,000人以上の方が亡くなっています。この死亡率は全ての癌(がん)の中で 15位ぐらいなので、あまり多くないがんといえるでしょう。ただ、泌尿器系にできるがんの中では、前立腺ガンに次ぐ患者数になります。
性別で見ますと、女性よりも男性に多く、膀胱がんの約80%以上が男性です。
年齢で見ますと、だいたい 40歳ぐらいから膀胱がんの発生確率は上がってきます。もっとも多く見られるのは60歳ぐらいです。
それでは次のページでは、膀胱癌の種類について見ていきましょう。
※次のページ「膀胱ガンとは?A」へ・・・・
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