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化学療法(抗がん剤治療) |
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甲状腺がんでも、髄様がん(ずいようがん)、未分化がん、ステージW期の乳頭がんには、様々な種類の抗がん剤を使うことがあります。
甲状腺がんの内分泌療法(ホルモン療法)では、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を抑える「TSH抑制療法(TSH よくせい りょうほう)」があります。
「甲状腺刺激ホルモン」は、脳の「脳下垂体(のうかすいたい)」という場所から分泌され、甲状腺に働きかけることで、甲状腺は、「甲状腺ホルモン」を分泌します。
甲状腺ホルモンは、全身の新陳代謝(しんちんたいしゃ)や成長の促進(そくしん)に関わる大切なものですので良いのですが、甲状腺刺激ホルモンは甲状腺のがん細胞の増殖にまでも働きかけてしまうのです。
つまり、甲状腺刺激ホルモンが多く存在すると、癌(がん)が活性化して増殖能力などが高くなってしまうので、甲状腺がんの手術の後、甲状腺刺激ホルモンを抑制して再発を予防するために、甲状腺ホルモンをより多めに服用することがあります。
ただ、TSH抑制療法の効果が期待できるのは、乳頭がんと濾胞がん(ろほうがん)に限られます。
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