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放射線療法 |
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手術の後に、摘出できなかった甲状腺のがん細胞を殺すために、放射線療法を行うことがあります。
放射線治療は、X線などの放射線を癌(ガン)に照射して、がん細胞を攻撃・死滅させる治療のことです。体の外から放射線を照射する「外部照射」と、体の中から放射線を照射する「内部照射」があります。
甲状腺がんの中でも、「ステージV期とW期の分化がん」と「未分化がん」には、放射線を外部から照射する「外部照射」により治療します。
それ以外の甲状腺がんの場合は、がんに直接、放射性元素(放射線を出す物質)を入れる「小線源治療(しょうせんげん ちりょう)」を行います。
放射能を発生する性質のある「放射線ヨード」を飲んで小線源治療を行う場合もあります。甲状腺はヨードを取り込む性質があるので、放射性ヨードをカプセルに入れて、それを手術の後に飲みます。
すると、甲状腺がんの転移があった場合、そのがんの部分に放射性ヨードが取り込まれて放射線を発生するので、がん細胞を攻撃することができます。
ただ、放射線ヨードを飲んで行う小線源治療の効果が期待できるのは、乳頭がんと濾胞がん(ろほうがん)に限られます。
それでは次のページでは、甲状腺がんの化学療法と内分泌療法(ホルモン療法)について見ていきましょう。
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