※前のページ「メタボ健診の検査項目E〜脂質U」の続きです。
※メタボ健診(特定健診)について最初から見たい方は、「メタボ健診(特定健診)とは?」のページをご覧下さい。
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中性脂肪が増える原因 |
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中性脂肪(ちゅせいしぼう)とは、「トリグリセライド」または「トリグリセリド」とも呼ばれ、炭水化物や脂質から作られる体を動かすエネルギーの 1つです。
中性脂肪は、主に食事により取り入れられ、全身の脂肪細胞や肝臓などにたくわえられて、必要なときにエネルギーとして利用されます。
つまり、中性脂肪値を調べることで、「毎日の食事により取ったエネルギー」と「生活により消費しているエネルギー」の大まかなバランスをみることができます。
中性脂肪値を調べて、その数値が高すぎる場合は、「食べ過ぎ」ということになります。消費エネルギー以上に摂取エネルギーが多いということですね。
特に中性脂肪は、果糖(果物・果実やハチミツなどに含まれる単糖類)のとり過ぎやアルコール(お酒)で上昇しやすいので、注意が必要です。
ただ、中性脂肪値の上昇は、体質にも影響されます。脂肪細胞が中性脂肪を取り込みやすい体質の場合は、中性脂肪値が上がらないこともあります。
高エネルギーの食事や、アルコール、お菓子、果物などの糖質を取りすぎて中性脂肪が増えると、高脂血症(高中性脂肪血症)を引き起こしてしまいます。
また、中性脂肪が脂肪として蓄積され肥満になってしまうことで、高血圧、動脈硬化、脂肪肝(しぼうかん)、急性膵炎(きゅうせいすいえん)、などの病気が発症する危険が高くなります。
ですので、メタボ健診(特定健診)での検査項目として、中性脂肪値の測定が重要とされるわけです。
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メタボ健診(特定健診)での中性脂肪値の基準値 |
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メタボ健診(特定健診)での中性脂肪の判定値は、「150mg/dl 以上」で特定保険指導を受けることになります。
中性脂肪値の測定は、空腹の時に血液を取って(採血して)行います。
メタボ健診(特定健診)による中性脂肪の判定値 |
・「中性脂肪値 150mg/dl 以上」の人は
特定保健指導の対象となります。 |
中性脂肪値の基準値 |
・正常値=「中性脂肪値 150mg/dl 未満」 |
・要注意=「中性脂肪値 150mg/dl 以上」 |
・異常値=「中性脂肪値 300mg/dl 以上」 |
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中性脂肪は、飲酒、食べ過ぎ、高カロリーな食事、運動不足、などにより高くなるので、思い当たる方は生活習慣を改善しましょう。
(※中性脂肪やコレステロールが高くなることで起こる「高脂血症(脂質異常症)」については、「高脂血症(脂質異常症)」のカテゴリの「高脂血症とは?@」のページからご覧下さい)
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