慢性腎臓病

- 慢性腎臓病の症状・原因・治療について解説

慢性腎臓病とは

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 当サイトでは、様々な生活習慣病の中でも高齢者に見られる病気を中心に解説紹介しています。
 このページでは、メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)について解説しています。メタボリックシンドロームは誰でもなる可能性がありますが、特に中年から高齢になるとなりやすくなります。そして、メタボリックシンドロームはとても危険な病気の発症につながることもあります。ですからメタボリックシンドロームについて理解して、メタボリックシンドロームの症状・原因・治療・検査やさらに気になる色々な情報などから、メタボリックシンドロームを予防できるようにしましょう!
 メタボリックシンドロームについて知りたい方のために当サイトが少しでもお役にたてると幸いです。
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慢性腎臓病とは?

慢性腎臓病(まんせい じんぞうびょう)」とは、数多くある様々な腎臓病の総称で、「CKD(Chronic Kidney Disease)」とも呼ばれます。

慢性的に腎臓の機能が低下している場合、最悪の場合として「腎不全(じんふぜん)」になってしまうのは腎臓病で共通しているため、なるべく腎臓の病気を早期発見して、すぐに治療できるように、共通の病気として扱うという考え方から生まれた名称が慢性腎臓病です。2002年に米国腎臓財団が、新しくこの「慢性腎臓病」という概念を提唱しました。

慢性腎臓病を治療せず放置したままにしておくと、末期の腎不全となって、「人工透析(じんこうとうせき)」や「腎蔵移植」を受けなければ生きられなくなってしまいます。

腎臓病への取組みが強化された理由は、慢性腎臓病から腎不全にまでなってしまうと「人工透析」をしなければならなくなったり、心臓病(心筋梗塞)や脳卒中などの病気にもなりやすいからです。

「人工透析」とは、血液を機械により濾過(ろか)することで、血液の中の老廃物を取り除く治療方法です。透析を受けることになると、1週間に 2〜3回は受ける必要があり、1回にかかる時間も 4〜5時間と、日常生活にかなり負担となってしまいます。

人工透析を受けている患者さんは、すでに26万人を超えていて、その数は毎年1万人ずつ増え続けています。つまり、腎臓病が悪化して腎不全になってしまう人がそれだけ多いということです。



慢性腎臓病とメタボリックシンドローム

高血圧糖尿病痛風などの病気も腎機能を低下させ、慢性腎臓病になることがあるので、慢性腎臓病は生活習慣病と関連が深いようです。

メタボリックシンドロームも、高血圧、糖尿病、痛風、などの病気と関わりがある病気です。ですから、メタボリックシンドロームから慢性腎臓病になる危険も十分にあるということなのです。

メタボリックシンドロームでは、体重、腹囲(お腹周り)、血圧、血糖値、コレステロール値、などが重要ですが、腎機能を判断する「高タンパク尿」にも注目する必要がありそうです。



慢性腎臓病の原因

慢性腎臓病の原因は、肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなどの生活習慣や、高血圧糖尿病などの生活習慣病、、免疫系の異常、薬に対するアレルギーなどです。

また、メタボリックシンドロームでも、慢性腎臓病になる危険が高くなります。



慢性腎臓病の定義と診断

慢性腎臓病の定義は、「尿検査などの結果により、腎臓に明らかに障害がある」、「腎臓の濾過機能(ろか きのう)が 60%未満に低下している」、という 2つの条件のどちらかに当てはまるか、もしくは両方が 3ヶ月以上続く場合に慢性腎臓病と診断されます。



慢性腎臓病の検査

慢性腎臓病の検査は、尿中のタンパク質の濃度を調べる「尿検査」と、血液の中のクレアチニンの量(血清クレアチニン値)を調べる「血液検査」です。

「クレアチニン」とは、血液中の老廃物のひとつで、腎臓でろ過されてほとんどが尿の中に排出されるのが普通ですが、腎蔵の機能が低下していると、尿の中に排出されずに血液中に蓄積するため、血液検査でクレアチニン値を調べることで、腎臓に異常があるかどうかがわかります。

腎臓に障害があると、尿にタンパクが混じる「タンパク尿」がでますが、タンパク尿が少し出ているからといって腎臓病であるとは決められません。タンパク尿は運動をした後に出たり、体質的に出やすい人もいるからです。

ですから、少しのタンパク尿に関しては、何回かの検査が必要です。大量にタンパクが出ている場合は慢性腎臓病の可能性が高いと考えられます。

尿検査は、市販の尿検査紙により簡単に行うことができます。だいたい 1000円前後ぐらいで買えますので、定期的に試してみるのもよいと思います。



慢性腎臓病の症状

慢性腎臓病の症状は、自覚症状がほとんどありません。

初期症状としては、「疲れやすい」、「頭痛」、「だるい」、「むくみ」、「めまい」、「尿が少なくなる」、「貧血」、「高血圧」、「頻尿」、などの症状があります。ただ、これらの症状は他の病気でも起こる症状なので、腎臓病からくる症状であると特定することはむずかしいといえます。

ですから、知らず知らずのうちに進行してしまうのが腎臓病の恐ろしいところでもあります。



慢性腎臓病の治療

慢性腎臓病の治療は、人工透析が必要になってしまう末期の腎不全にならないように、なるべく進行くい止めて、心臓の血管疾患(心筋梗塞など)になるのを防ぐことが目的となります。

慢性腎臓病の治療の基本は、「生活習慣の改善」と「薬」です。

生活習慣の改善は、肥満の解消、塩分をひかえる、3度の食事はきっちりとる、禁煙する、腎機能が低下している場合には低タンパクの食事にする、などです。

また、高血圧糖尿病などの生活習慣病がある場合は、その病気自体を改善する必要があります。



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