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進行した子宮ガンの治療には、化学療法(抗がん剤治療)と放射線療法を単独、もしくは両方行います。手術後に両方を組み合わせて行う放射線化学療法を行う場合もあります。
それでは、子宮ガンの放射線療法と化学療法について見ていきましょう。
放射線治療とは、X線や高エネルギー線を照射することで、がん細胞を攻撃する治療法です。体の中からガンだけに放射線を照射する「腔内照射(こうないしょうしゃ)」と、体の外からガンに放射線を照射する「外部照射」があります。放射線療法を単独で行う場合と、手術と併用する場合があります。
子宮頸がん(しきゅうけいがん)の放射線療法では、腔内照射(こうないしょうしゃ)と外部照射を併用するのが基本です。
子宮体がんでの放射線療法は、リンパ節への転移や、狭い範囲にガンがかたまりとしてある場合に行われることが多いです。
化学療法とは、抗がん剤という薬でガン細胞を殺す治療法です。「手術の後の補助療法として」、「放射線療法の効果を上げる」、「全身に転移がある」、「再発した」、などの場合に行います。化学療法は、がんの種類や病期によって異なります。
抗がん剤は、飲み薬により服用するものや、点滴により血管から取り入れるものなどがあります。抗がん剤は、血流により全身をめぐることで全身のがん細胞を殺すので「全身療法」ともいいます。
子宮頸がんの治療では、手術や放射線治療、そして抗がん剤治療を組み合わせられれば完治できる可能性もあります。
子宮体がんでは、抗がん剤治療を単独で行う場合は、ガンが全身に広がっているときです。手術後に抗がん剤を使う場合は、ガンが子宮の外に広がっている場合などです。
それでは次のページでは、子宮がんのホルモン療法についてくわしく見ていきましょう。
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