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化学療法(抗がん剤治療) |
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骨肉腫の化学療法(抗がん剤治療)は、手術の前と手術の後に行うことが多いです。骨肉腫には、抗がん剤による治療がとても有効なので、手術と合わせて重要な治療となります。
比較的、大量の抗がん剤による治療を手術の前に数ヵ月間(数回)行います。抗がん剤は様々な種類のものが使われ、点滴により体内へと入れるのが一般的です。
手術の前の抗がん剤治療により、癌(ガン)を小さくして手術範囲を小さくし、なるべく手足を残せるようにします。また、転移した目に見えない小さながんを消滅させることが期待できます。
手術の後の抗がん剤治療は、転移を防ぐためにさらに数ヵ月間(数回)行います。再発してしまった場合にも、強力な抗がん剤治療を行います。
手術の前の抗がん剤治療、そして手術、さらに手術後の抗がん剤治療という治療の流れをしっかりと行うことが、骨肉腫の治療には大切です。この治療により、骨肉腫の 5年生存率は約70%以上にまで向上しました。そして、手足を残せる患者さんは約90%以上の高い確率になっています。
抗がん剤治療が終わった後も、最低 10年間はしっかりとした経過観察が必要です。
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放射線療法 |
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骨肉腫の放射線療法は、癌(ガン)の大きさや発生した場所から安全に広範切除が行えない方に、手術の前や手術の後に補助的な治療として行われることが多いです。
また、手術のときに患部に放射線を照射する「術中照射(じゅっちゅうしょしゃ)」を行うこともあります。
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