 |
骨肉腫とは? |
|
|
骨肉腫(こつにくしゅ)とは、腫瘍細胞自体が骨をつくる原発性悪性骨腫瘍(げんぱつせい あくせいこつしゅよう)の 1つで、悪性骨腫瘍の中で最も多く見られるものです。悪性骨腫瘍の約50%が骨肉腫です。
ちなみに、原発性とは、癌(ガン)のある場所の細胞から発生したがんのことです。他の臓器から発生し骨へ転移してきたものは「続発性悪性骨腫瘍(ぞくはつせい あくせいこつしゅよう)」、または、「転移性骨腫瘍(てんいせい こつしゅよう)」、といいます。
骨肉腫が発生する場所としては、手足の骨の関節に近いところから発生することが多いです。大腿骨(だいたいこつ:ふとももの部分の骨)が最も多く、骨肉腫の約50%です。次に多いのが脛骨(けいこつ:すねの骨)で、骨肉腫の約20%です。
骨肉腫の治療は、手術をするにしても、切断する方法から手足を残して病変部を切除する方法が行われるようになってきています。ただ、手足を残すには、化学療法(抗がん剤治療)がよく効く必要があるのですが、どんな人にでも化学療法が効くとは限りません。
骨肉腫はまれながんです。転移がなければ半数以上が治るとされています。
 |
骨肉腫と人数・年齢・性別 |
|
|
骨肉腫が多く見られる年齢は、10歳〜20歳代ぐらいです。性別では男性に多く見られ、女性の2倍ぐらいです。全国で年間約200人が骨肉腫になるといわれています。
|