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家族性高脂血症の治療 |
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家族性高脂血症の治療は、原因が遺伝的なものなので、中心となる治療法は薬によるものになります。
家族性高脂血症は、LDL受容体の遺伝子の異常を親から受け継いでいることが原因で発症する高脂血症です。そして、そのほとんどが「家族性高コレステロール血症」です。
家族性高コレステロール血症では、片方の親から受け継いだ場合を「ヘテロ型」といい、両親から受け継いだ場合を「ホモ型」といいます。
※家族性高脂血症や家族性高コレステロール血症についてくわしくは、「高脂血症の原因B〜家族性高脂血症」のページをご覧下さい。
家族性高コレステロール血症のヘテロ型では60歳ぐらいまでに、ホモ型ではそのほとんどが若いころから、動脈硬化が原因で発症する病気(狭心症、心筋梗塞、他)になります。
特にホモ型の人はヘテロ型の人よりも重症で、5歳から30歳で狭心症や心筋梗塞を起こすことも多いようです。
ですから、家族性高コレステロール血症の方は、すぐに、「食事療法」、「運動療法」、「薬物療法」を行っていきます。
家族性高コレステロール血症の治療といっても、遺伝的な体質が変わることはありません。ですので、食事療法、運動療法、薬物療法などにより、「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)」の値を下げる治療を行います。
また、あなたの家族の中に、高コレステロール血症の人がいる場合や、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)を発症したことのある人がいる場合は、すぐに検査を受けて調べてもらいましょう。
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