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薬物療法の開始 |
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高脂血症(脂質異常症)の薬物療法は、食事療法や運動療法を一定期間続けて効果がなかった場合に使用されます。
遺伝子が原因となる「家族性高コレステロール血症」の場合は、すぐに薬物療法を行います。
他にも、患者さんの高脂血症や体調によって、すぐに薬物療法を行う場合もあります。
他の病気が原因で発症する「二次性高脂血症」の場合は、原因となる病気を治療すれば高脂血症が改善するので、薬を使うことはあまりありません。
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高脂血症の治療薬 |
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高脂血症の薬物療法に使われる薬は、「コレステロール値を下げる薬」と「中性脂肪値を下げる薬」があり、内服により体内へ入れる(口から飲む)錠剤である場合が多いです。
ちなみに、高脂血症の薬は、「脂質代謝改善薬(とうしつ たいしゃ かいぜんやく)」とも呼ばれます。
高脂血症の薬は、種類によっても特徴があるので、患者さんの状態によって医師の判断により使う薬が決定されます。
主にコレステロールを下げる薬には、「HMG-CoA還元酵素阻害薬(かんげん こうそ そがいやく)」、「陰イオン交換樹脂(いん いおん こうかん じゅし)」、「プロブコール」、「小腸コレステロールトランスポーター阻害薬」などがあります。
主に中性脂肪を下げる薬には、「ニコチン酸製剤」、「フィブラート系製剤」などがあります。
それでは、次のページから、高脂血症の各治療薬について見ていきましょう。
※次のページ「高脂血症の薬物療法A〜コレステロールの薬」へ続く・・・・
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