※前のページ「高脂血症の運動療法C〜運動量U」の続きです↓
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運動強度について |
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運動療法で大切なことの一つとして、自分にあった量(強さ)の運動をすることです。運動の強さのことを「運動強度(うんどうきょうど)」といいます。
運動することが良いこととはいえ、度を超してやりすぎてしまうと体を壊してしまいます。
自分にあった運動の強さを知るための簡単な方法として、脈拍数から見る方法があります。
自分の運動できる限界の強度を 100%とすると、高脂血症の運動療法に適しているのは、50〜60%の強度が適度な数値といわれています。
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脈拍から運動強度を判断する方法 |
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まず、運動をしてから、脈拍を 15秒間数えます。そしてその数を 4倍して、1分間の脈拍数を算出します。
そして下記の計算式を計算して、自分の運動後の1分間の脈拍数と比べて、運動強度が適切かどうかを判断します。
年齢が 50歳の人を例にして計算します。まず、自分の年齢を 2で割るので「50÷2=25」になります。
そして、算出された 25を 128から引きます。「128−25=103」ですので、 50歳の人の場合は運動後の1分間の脈拍数が「103」ぐらいが適切な運動量となります。
運動後の15秒間の脈拍数が「30」だったとすると、4倍して「30×4=120」ですので、1分間の脈拍数が「120」となります。これだと、「103」より少し多いので、運動強度を少し下げた方がよい、ということになります。
運動療法での運動強度は、軽く汗をかき、体への負担を少し感じる程度が良いでしょう。
運動療法は、無理なく長く続けられる有酸素運動を、できるだけ毎日 20分以上行うようにしましょう。
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