胆道がん(胆嚢がん・胆管がん)を治すには、手術をするのがいちばんの方法です。手術の方法やどのようにガンを切除するかは、がんの進行度や、がんの深さ、リンパ節への転移があるかどうかで決められます。
早期の胆嚢がんでは、胆のうだけを切除する治療で終わりです。
しかし、黄疸(おうだん)などの症状が現れてから発見される胆嚢がんは、ほとんどの場合、かなり進行しています。ですから、手術ができないことが多く、手術適応になるのは胆嚢がん全体の約20% 、胆管がん全体の約30% と決して多くはありません。
腹膜播種(ふくまくはしゅ)があるとき、肝動脈や門脈(もんみゃく)にガンが高度に浸潤(しんじゅん)している場合は、手術できません。
※腹膜播種とは・・・お腹の中全体に癌細胞が散らばる状態
胆嚢ガン・胆管ガンの治療は、手術以外には、内視鏡的療法、レーザー療法、化学療法、放射線療法、などがあります。
化学療法(抗がん剤治療)は、いまだ標準的な治療法は確立されていません。放射線治療も、手術できない場合にがんを制御するためにおこなわれてはいますが、がんを完全に消失させることは期待できなません。
つまり、胆道がん(胆嚢癌・胆管癌)は、手術できるかどうかでその後の運命が大きく変わると言えます。
それでは次のページでは、胆嚢がんと胆管がんの手術について見ていきましょう。
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