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胆道(たんどう)とは? |
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胆道とは、肝臓で作られた胆汁(たんじる)が十二指腸まで流れていく経路のことです。
ちなみに十二指腸とは、食べ物が胃を通過して一番初めに通る腸の入り口です。(胃の幽門に続く小腸の最初の部分)
胆道はその機能により、胆汁の通り道である胆管(たんかん)と、胆汁を一時的にためておく場所の胆嚢(たんのう)に分けられます。
胆管は、さらに肝臓に近いほうから、「上部胆管」、「中部胆管」、「下部胆管」と呼ばれています。そして胆管の十二指腸への出口の部分を「ファーター乳頭部」といいます。
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胆嚢がんと胆管がん
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(たんのうがん と たんかんがん) |
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胆道は、胆嚢と胆管のことであることは上で解説しましたが、胆嚢にできた癌(ガン)を「胆嚢がん」、胆管にできたがんを「胆管がん」とそれぞれ呼びます。そして、それらをまとめて「胆道がん」と呼びます。
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胆道がん(胆嚢がん・胆管がん)の患者数と年齢 |
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日本の胆道がんでの死亡者数は、年間で 1万5,000人です。これは世界的に見ても多い人数です。そして、毎年増加しつつあります。
死亡率で見ますと、胆道がんはガン全体の死亡者数の約 5%を占めています。これは順位で見るとガン全体で
6位です。
胆道がんの患者数は、年間で 1万8000人で、全ガン中 8位です。
性別で見ますと、胆道がん全体では男性のほうが多いのですが、胆嚢がん(たんのうがん)だけで見ると女性のほうが多く、男性の約2倍です。
年齢で見ると、胆道がんの多い年齢は 50歳〜60歳です。
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