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胆嚢がん(胆のうがん)と胆石 |
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胆嚢がん(たんのう がん)は、胆石(たんせき)のある方に起こる確率が高いといわれています。胆石がある方は、ない方に比べて
6〜15倍ぐらいがんが発生する確率が高いとされています。
※ちなみに胆石とは、肝臓から出される胆汁のコレステロールなどの成分が胆嚢(胆のう)などの中で固まってたまる病気です。胆嚢にできたものを胆嚢結石(たんのう けっせき)、胆管内にできものを胆管結石(たんかん けっせき)といいます。最も多いのは胆嚢結石です。
胆石により胆嚢がんが発生しやすいという理由は、胆石による胆嚢の慢性炎症が関係しているのではないかと考えられています。
がんが発生する確率は、肝臓内の胆管に結石(けっせき)がある方の 約10%、胆嚢に結石がある方の 約5〜7% ぐらいです。
特に、高齢者の方でコレステロール結石のある方は注意が必要です。
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胆道がん その他の原因 |
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胆道がん(胆嚢癌・胆管癌)は、腺腫(良性ポリープ)がガン化して起こる場合もあります。
また、膵管(すいかん)と胆管(たんかん)の接続部分に異常があると、胆道がんが起こりやすいということが知られています。
この膵・胆管合流異常とは、解剖学的に膵管と胆管が十二指腸壁の外で合流する先天的(生まれつき)の異常のことです。
合流異常があると、膵液が胆管に入り、胆管の粘膜を傷つけるために、がんが発生しやすくなるとされています。合流異常の原因は不明です。
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