胆道がん(胆嚢がん・胆管がん)は、自覚症状がほとんどありません。ですから早期発見がとても難しく、黄疸のない状態で発見されることはほとんどありません。
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胆嚢がん(胆のうがん)の症状 |
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胆嚢がん(たんのうがん)の症状は、ある程度 ガンが進行しないとほとんど現れません。胆嚢ガンの方の 約50%〜70% が胆石(たんせき)を合併しているので、胆石や胆嚢炎の症状が出てくることもあります。
症状としては、体重減少、食欲不振、発熱などの全身症状のほか、腹痛、右わき腹から上腹部にかけての痛み、腹部のしこり、黄疸(おうだん)、などがあります。胆嚢がんの症状
黄疸の症状は、皮膚、白目、手のひら、口の中の粘膜などが黄色くなり、皮膚の激しいかゆみ、尿は茶褐色になり、さらに便は白っぽい色になります。
ただ、これらの症状が出たときには、すでにガンがかなり進行していることがほとんどです。
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胆管がんの症状 |
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胆管がんの症状も、初期ではほとんどあらわれることはありません。ただ胆嚢がんよりも比較的早い段階で黄疸(おうだん)が出てきます。
胆管がんでの黄疸は、ガンが胆管をふさいで胆汁(たんじる)の流れをさえぎることで起こります。
胆管がんによる黄疸(閉塞性黄疸)は、腹痛、発熱、食欲不振などの症状が先にみられる場合があります。そして寒気や、さらに状態が悪くなると、細菌が血液に入って敗血症(はいけつしょう)になり、ショック状態になることもあります。
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