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皮膚がんの検査 |
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皮膚ガンの検査は、皮膚の病変を一部切り取って調べる「皮膚生検(ひふ せいけん)」を行います。皮膚生検により、診断が確定します。
ただ、悪性黒色腫(あくせい こくしょく しゅ)の可能性がある場合は、皮膚の病変部を傷つけずに全てを切り取ります。
また、「X線CT検査」、「MRI検査」、「超音波検査」などの画像検査を行います。これらの画像検査は、体の断面を画像化したりできるので、病変の大きさや深さなどの進行具合を調べることができます。
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皮膚がんのステージ・病期 |
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皮膚がんのステージ・病期は、有棘細胞がん(ゆうきょく さいぼう がん)と基底細胞がん(きてい さいぼう がん)は 0期〜W期、悪性黒色腫(メラノーマ)は T期〜W期に分類されています。
それでは、各ステージ・病期について見ていきましょう。
▼ 皮膚がんのステージ・病期分類(悪性黒色腫をのぞく)
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・0期 -
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がん細胞があるが表皮(ひょうひ:皮膚のいちばん外側の層)の中にとどまっている状態。これはがんの一歩手前の状態で、「表皮内がん」といいます。
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・T期 -
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がんの大きさが 2cm以下で、真皮(しんぴ)だけ、または真皮から皮下組織の中にがんがとどまっている状態。
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※真皮とは、表皮の下にある皮膚の層で、肌のはり・弾力・硬さに影響を与える部分です。 |
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※皮下組織とは、真皮の下の皮膚の層のことです。 |
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・U期 -
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がんの大きさが 2cmを超えているが、真皮(しんぴ)、または真皮から皮下組織の中にがんとどまっている状態。 |
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・V期
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がんの深さが皮下組織を越えて、さらに深い部分(筋肉・軟骨・骨など)にまで進んでいる状態。もしくは、最初に腫瘍が発生した場所から最も近いリンパ節(所属リンパ節)にがんが転移している状態。 |
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・W期 -
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最初に腫瘍が発生した場所から最も近いリンパ節(所属リンパ節)を超えて内臓などに転移(遠隔転移)している状態。 |
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▼ 悪性黒色腫(メラノーマ)のステージ・病期分類
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・T期 -
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最初に発生した場所だけに腫瘍(しゅよう)があり、その腫瘍の厚さが 1mm以下で、転移が無い状態。または、腫瘍の厚さが
1mmを超えていても 2mm以下で、腫瘍の表面に潰瘍(かいよう)がない状態。 |
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・U期 -
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最初に発生した場所だけに腫瘍(しゅよう)があり、その腫瘍の厚さが 1mmを超え 2mm以下で、転移が無く、潰瘍がある状態。または、腫瘍が
2mmを超えている状態。 |
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・V期
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最初に腫瘍が発生した場所から最も近いリンパ節(所属リンパ節)に転移がある状態。もしくは、最初に腫瘍が発生した場所の周りや所属リンパ節までの間に皮膚転移や皮下転移がある状態。 |
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・W期 -
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最初に腫瘍が発生した場所から最も近いリンパ節(所属リンパ節)を超えた部分に、皮膚転移、皮下転移、リンパ節転移がある状態。もしくは、内臓に転移がある状態。 |
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