皮膚がんの症状は、その種類によって違いがあります。このページでは、皮膚がんの代表的な 3つの皮膚がんの症状について見ていきましょう。
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有棘細胞がんの症状 |
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有棘細胞がん(ゆうきょく さいぼう がん)の症状は、発生する場所や発生する原因によって様々です。
有棘細胞がんが発生すると、その場所の皮膚は盛り上がってきます。そしてもっと癌が進行すると、さらに大きくなり、ふぞろいな形の皮膚の盛り上がりで、ゴツゴツとした形になります。さわると「しこり」を感じ、しこりの真ん中がえぐれて、びらん(ただれ)や潰瘍(かいよう)が発生し、出血したりします。
有棘細胞がんになると皮膚の表面が弱くなってしまうので、細菌による感染をおこしやすくなり、膿(うみ)をもったり悪臭が出たりします。 全身へ転移する可能性もあります。
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基底細胞がんの症状 |
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基底細胞がん(きてい さいぼう
がん)の症状は、初期の基底細胞がんでは、痛みやかゆみなどの無い黒色や灰黒色で光沢のある小さなしこりができるので、「ほくろ」によく似ています。
そして、何年もの時間をかけて少しづつ大きくなって、そのうち真ん中の部分がえぐれて潰瘍(かいよう)となり、出血します。
よく発生する場所は、上下のまぶた、鼻、上くちびるの周りです。
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悪性黒色腫(メラノーマ)の症状 |
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悪性黒色腫(あくせい こくしょく しゅ)は、ほくろに似てはいますが、ほくろとは違い左右対称ではなく、ふちがはっきりしていなくてギザギザしていて、色むらがあります。
悪性黒色腫は皮膚のどの場所にも発生しますが、足の裏にいちばん多く発生して、体幹(たいかん:胴体のこと)、手のひら、顔面、つめ、などにも発生します。
直径が5〜6mm以上にまで大きくなってきた場合は、悪性黒色腫である可能性が高いので、注意しましょう。また、足の裏のほくろにも十分注意しましょう。
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