※前のページ、「がんの分類@〜がん腫」の続きです↓
|
肉腫とは? |
|
|
肉腫(にくしゅ)とは、線維、筋肉、軟骨、骨、結合織(組織と組織をつなぎ合わせる働きをする組織)などの支持組織から発生するもののことです。いいかえれば、上皮細胞以外(非上皮)の細胞に発生する悪性腫瘍のことです。
リンパ節に発生する「悪性リンパ腫」や、骨髄(こつずい)から発生する「白血病」、骨髄中の形質細胞に発生する「多発性骨髄腫」も肉腫ですが、これらは「血液のがん(悪性腫瘍)」と言われています。
|
多重がん(重複がん)と多発がん |
|
|
他に、「多重がん(たじゅうがん)」と呼ばれるものもあります。がんは 1つの臓器に発見されるのが普通ですが、まれに
2つ以上の臓器に同時に発見されることがあります。
だいたいの場合は、初めに発生したがんからの転移によるものですが、転移とは関係なく発生したり、1つのがんが治っても新しいがんが発生することもあります。これを「多重がん」といい、「重複がん(じゅうふくがん)」と呼ばれることもあります。
多重がんは、乳がん、喉頭がん(こうとうがん)、咽頭がん(いんとうがん)、胃がん、などに比較的多く見られます
また、複数のがんが同じ臓器にある場合は「多発がん(たはつがん)」、複数の臓器に発生している場合は「重複がん」と区別されることもあります。
|