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白血病とは? |
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白血病とは、血液を作っている骨髄(こつずい)で、異常な白血球(がん化した白血球)が無限に増えて血液中に放出され、正常な血液細胞が減少して、血液の機能に障害が起こる病気です。つまり、「血液のがん」です。
多くの人は白血病は「不治の病」という印象があるでしょう。しかし、現在ではがんの中でも治る確率の高い病気になりました。
ちなみに、白血病と呼ばれる理由は、普段は赤血球の色により赤く見える血液が、異常な白血球が増えることで白く見えるためです。ただ、今は簡単に血液検査ができるので、血液が白くなるまで診断がつかないことはほとんどありません。
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白血病の種類 |
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白血病にはいろいろな種類がありますが、「骨髄性白血病(こつずいせい はっけつびょう)」と「リンパ性白血病」に大きく分けられます。
そして、それぞれに「急性」と「慢性」があるので、「急性骨髄性白血病」、「急性リンパ性白血病」、「慢性骨髄性白血病」、「慢性リンパ性白血病」の4種類となります。
▼白血病の種類
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・急性骨髄性白血病
骨髄系細胞から発生し、急速に進行します。治療しない
と数週間から数ヵ月以内に命を落とす可能性が高いです |
・急性リンパ性白血病
リンパ系細胞から発生し、急速に進行します。治療しな
いと数週間から数ヵ月以内に命を落とす可能性が高い
です。 |
・慢性骨髄性白血病
骨髄系細胞から発生し、ゆっくりと進行します。場合に
よっては年単位で進行します。 |
・慢性リンパ性白血病
リンパ系細胞から発生し、ゆっくりと進行します。場合に
よっては年単位で進行します。 |
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成人での骨髄性白血病とリンパ性白血病の割合は、骨髄性が約80%、リンパ性が約20%です。急性白血病と慢性白血病の割合は、急性が約80%、慢性が約20%です。
急性白血病でも、急性リンパ性白血病は子供(小児)に多く、急性骨髄性白血病は成人に多いというデータがあります。そして慢性白血病は、主に成人に多いです。
成人の急性リンパ性白血病は治療が難しいです。治療後の経過(予後)も、急性骨髄性白血病よりも良くありません。
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慢性骨髄性白血病の転化 |
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慢性骨髄性白血病では、薬によりコントロールすることが可能です。ただ、だいたい数年後(10〜20年後)には急性へと転化してしまいます。急性転化してしまうと、化学療法(抗がん剤治療)が効かなくなり、約90%の人が 3〜6ヶ月で死亡します。ですから、慢性期のうちにしっかりと治療を受けることが大切です。
慢性リンパ性白血病は急性へと転化することはほとんどありません。
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