急性骨髄性白血病(AML)とは、急に骨髄系の造血細胞(ぞうけっかん さいぼう)がガン化し、異常な白血球が発生する病気です。造血細胞とは、幹細胞(かんさいぼう)とも呼ばれ、赤血球、白血球、血小板といった血液の細胞に分化していく細胞のことです。
異常な白血球は急速に増えて血液中に放出され、正常な血液細胞が減少して、血液の機能に障害が起こります。治療しないと数週間から数ヵ月以内に命を落とす可能性が高いです。
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急性骨髄性白血病の症状 |
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急性骨髄性白血病の症状は、初期の症状として「出血傾向」、「発熱」、「貧血」、があります。これらの症状は、急性骨髄性白血病の3大症状で、正常な血液細胞があまり作られなくなることで起こります。
傷を治すなどの働きがある血小板が減少すると、ぶつけていないのに紫斑(しはん:膚または皮下組織への内出血)ができます。
そして、正常な白血球が少なくなると、細菌に感染しやすくなるので、発熱が起こります。
さらに、酸素を運ぶ働きのある赤血球が減少すると、息切れ、動悸(どうき)、めまい、などの貧血症状が起こります。
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急性骨髄性白血病のステージ・病期 |
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白血病には、急性と慢性がありますが、急性白血病には病期(ステージ)分類はありません。白血病は血液がガン化する病気なので、急性のように発見されたときには、すでに体中にガン化した血液が流れている状態です。つまり、他のがんでいうところのW期(最もがんが進んだ状態)と同じと考えられます。
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急性骨髄性白血病の治療 |
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急性骨髄性白血病の治療は、「白血病の治療@」のページで紹介しました、「寛解導入法(かんかいどうにゅうほう)」、「地固め療法」、「維持療法(強化療法)」、などの治療法を行います。
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