慢性白血病とは、血液を作っている骨髄(こつずい)で、異常な白血球(がん化した白血球)が増えて血液中に放出され、正常な血液細胞が減少して、血液の機能に障害が起こる病気です。
慢性白血病には、「慢性骨髄性白血病」と「慢性リンパ性白血病」があります。慢性は進行がゆっくりとしていて、場合によっては年単位で進行します。
急性白血病と慢性白血病の割合は、急性が約80%、慢性が約20%なので、慢性白血病は急性に比べてかなり少ないといえます。
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慢性白血病の症状 |
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慢性白血病は、いつ発病したかわからないことが多く、ゆっくりと進行するので、初期にはほとんどが無症状です。健康診断などで偶然発見されることもあります。
病気が進んでくると、リンパ節のはれや、脾臓(ひぞう)・肝臓が大きくなったりする場合があります。
さらに、慢性リンパ性白血病では、免疫力が低下することで、細菌、カビ、ウイルスによって、免疫系の病気を合併する場合があります。
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慢性白血病の治療 |
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慢性白血病の治療については「白血病の治療A」のページをごらんください。
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慢性白血病の転化 |
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慢性骨髄性白血病では、薬によりコントロールすることが可能ですが、、だいたい数年後(10〜20年後)には急性へと転化してしまいます。
急性転化してしまうと、化学療法(抗がん剤治療)が効かなくなり、約90%の人が
3〜6ヶ月で死亡します。ですから、慢性期のうちにしっかりと治療を受けることが大切です。
慢性リンパ性白血病は急性へと転化することはほとんどありません。
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