慢性骨髄性白血病(CML)とは、骨髄系の造血細胞(ぞうけっかん
さいぼう)がガン化し、異常な白血球が発生・増加する病気です。造血細胞とは、幹細胞(かんさいぼう)とも呼ばれ、赤血球、白血球、血小板といった血液の細胞に分化していく細胞のことです。
異常な白血球は血液中に放出され、正常な血液細胞が減少して、血液の機能に障害が起こります。病気はゆっくりと進行し、場合によっては年単位で進行します。
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慢性骨髄性白血病の症状 |
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慢性骨髄性白血病の症状は、初期にはほとんどが無症状ですが、病気が進むと体重の減少、体のだるさ、お腹の膨満感(ぼうまんかん)、上腹部の不快感、寝汗、などがみられます。そして、ほとんどの人に脾臓(ひぞう)のはれが起こります。
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慢性骨髄性白血病のステージ・病期 |
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慢性骨髄性白血病には、病気の進行度によって、「慢性期」、「移行期」、「急性転化期」、の3つに分類されています。
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慢性骨髄性白血病の治療 |
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慢性骨髄性白血病の治療については「白血病の治療A」のページをごらんください。
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慢性骨髄性白血病の転化 |
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慢性骨髄性白血病では、薬によりコントロールすることが可能です。ただ、だいたい数年後(10〜20年後)には急性へと転化してしまいます。
急性転化してしまうと、化学療法(抗がん剤治療)が効かなくなり、約90%の人が 3〜6ヶ月で死亡します。ですから、慢性期のうちにしっかりと治療を受けることが大切です。
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