小児白血病とは、子供がなる「癌(がん)」でいちばん多い病気です。白血病は、「骨髄性」と「リンパ性」、そしてそれぞれに「急性」と「慢性」がありますが、小児白血病のほとんどが、急性リンパ性白血病です。急性リンパ性白血病は 2〜6歳によくみられます。
※白血病については「白血病とは?」のページをご覧下さい。
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小児白血病の原因 |
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小児白血病の原因は、まだはっきりとしたことはわかっていませんが、遺伝子の異常や、放射能被爆、一種のウイルスによる感染などが原因ではないかとといわれます。
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小児白血病の症状 |
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傷を治したりする働きがある血小板が減ることで、鼻血や皮下出血などの「出血症状」や、酸素を運ぶ赤血球が減ることで貧血になり、顔面蒼白(がんめんそうはく)・全身のだるさ、などの「貧血症状」、さらに白血球が少なくなることで、発熱・のどの痛み、などの「感染症状」などが起こります。
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小児白血病の検査と検診 |
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小児白血病の検査は、最初に血液検査を行います。白血球の数が異常に増加していて、血小板の数が減少していれば、白血病の可能性が高くなります。ただ、血液検査だけでは白血病であるかどうかを確定することができないので、次に「骨髄穿刺(こつずいせんし)」という検査を行います。
骨髄穿刺(こつずいせんし)は、骨髄に針を刺して、骨髄の中の血液を採取して調べる検査です。骨髄の中の血液に白血病細胞が異常に多い場合は、白血病であることが確実となります。
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小児白血病の治療 |
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小児白血病の治療は、抗がん剤を使う化学療法が基本となります。化学療法の効果が期待できな場合は、造血幹細胞移植(ぞうけつかんさいぼういしょく)という方法が行われます。これは、骨髄を移植する治療です。
白血病の治療についてくわしくはは、「白血病の治療@」のページをご覧下さい。
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小児白血病の生存率 |
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小児白血病の5年生存率は約80%以上です。
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