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悪性リンパ腫とは? |
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悪性リンパ腫とは、「リンパ節」や「他のリンパ組織」にできるがんのことです。他のリンパ組織とは、胸腺(きょうせん)、扁桃腺(へんとうせん)、胃や腸のリンパ組織などのことです。
※ちなみに、胸腺とは、胸の真ん中の骨の胸骨(きょうこつ)の真下(心臓の前)にある臓器のことです。扁桃腺とは、のどちんこの両横にあるリンパのこぶです。
リンパ組織を構成している主な細胞は、「リンパ球」と呼ばれる白血球です。リンパ液の中には液体成分とリンパ球が流れていて、やがて血液と合流します。
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悪性リンパ腫が発生する場所 |
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悪性リンパ腫は、体の全てのリンパ組織に発生する可能性がありますが、もっとも発生することが多いのが「リンパ節」です。リンパ節とは、全身に張り巡らされているリンパ管が合流する場所、主に、首、わきの下、足の付け根、などに存在します。
そして次に発生しやすいのが「ワルダイエル輪(わるだいえる りん)」です。さらに次に発生しやすいのが「胃」、という順番になります。
※ワルダイエル輪とは、扁桃(へんとう)を含む咽頭(いんとう)リンパ組織のことです。咽頭とは、「のど」のうち、鼻から食道に続いていく部分のことです。
それでは、悪性リンパ腫が発生する場所・部位の例を見てみましょう。
▼悪性リンパ腫が発生する場所の例
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・脳 |
・鼻腔(びこう)・副鼻腔
鼻腔とは、鼻の穴から喉にいたるまでの空間のこと。
副鼻腔とは、鼻の周りにある空洞で、鼻の働きを補助する。 |
・咽頭(いんとう)
咽頭とは、鼻腔や口腔の奥にある管状の部分 |
・甲状腺(こうじょうせん)
甲状腺とは、喉ぼとけの下辺りにあるホルモン分泌臓器。 |
・扁桃(へんとう)
扁桃とは、のどの入り口にあり、細菌やウイルスを感知し
退治する免疫臓器。 |
・頸部リンパ節(けいぶ りんぱせつ)
頸部リンパ節とは、顎の骨より下で、鎖骨の辺りよりも
上の領域にある首のリンパ節。 |
・縦隔リンパ節(じゅうかく りんぱせつ)
縦隔リンパ節とは、胸の辺りにあるリンパ節のこと。 |
・肺 |
・腋窩リンパ節(えきか りんぱせつ)
腋窩リンパ節とは、脇の下のリンパ節のこと。 |
・胃・腸 |
・脾臓(ひぞう)
左脇腹の上部の肋骨に隠れた部分にある臓器です。 |
・腹部大動脈 |
・後腹膜リンパ節(こうふくまくりんぱせつ)
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・そけい部リンパ節
そけい部リンパ節とは、胴と下肢(足)のつなぎ目である
足のつけねの部分のリンパ節のこと |
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