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血圧とは、血液が流れるときに血管(動脈)に加わる圧力のことで、この圧力が異常に高くなってしまうのが「高血圧(高血圧症)」です。
動脈は強い圧力を受け続けることで、動脈の内側の壁が傷ついて、どんどんと硬くなってしまい、動脈硬化になってしまいます。
高血圧の原因は様々なものがあるのですが、「塩分の取りすぎ」がよく言われるものです。
脳梗塞には、「アテローム血栓性脳梗塞」、「ラクナ梗塞」、「心原性脳梗塞症」という3つの種類がありますが、高血圧は全ての種類の脳梗塞に深く関わっています。
ですから、高血圧を解消することは、動脈硬化や脳梗塞が発症する可能性を下げることにつながります。
高血圧に関してさらにくわしくは、「高血圧」のカテゴリの「高血圧とは?@」のページからごらんください。
高脂血症(こうしけっしょう)とは、生活習慣病の一つで、血液の中のコレステロールや中性脂肪などの量が異常に増えている状態のことです。「脂質異常症」とも呼ばれます。
高脂血症には、コレステロールが特に多い状態になる「高コレステロール血症」と、中性脂肪が特に多い状態になる「高中性脂肪血症(高トリグリセリド血症)」、があります。
そして、そのうち脳梗塞により深く関係しているのが「高コレステロール血症」です。
血液の中にコレステロールが増えすぎてしまうと、血管の内側の壁にたまって「アテローム」ができてしまいます。この動脈硬化を「粥状硬化(じゅくじょうこうか)」、または「粥状動脈硬化」といいます。コレステロールによる粥状硬化は特に太い血管に起こります。
ちなみに、アテロームは、「粥腫(じゅくしゅ)」、または「プラーク」とも呼ばれます。
脳の太い動脈や首にある頸動脈(けいどうみゃく)などにアテロームがたまって大きくなり、粥状硬化が進んでしまうと、血管の血液が流れる空間が狭くなってしまいます。また、アテロームが破裂してしまうとそこに血小板が集まり血が固まって「血栓(けっせん)」が発生します。
発生した血栓が血管に詰まってしまい、血流を止めてしまうと、「アテローム血栓性脳梗塞」になってしまいます。
また、細い動脈が動脈硬化によって詰まる「ラクナ梗塞」も、高コレステロール血症が関係しています。
また、コレステロールにはHDLコレステロール(善玉コレステロール)とLDLコレステロール(悪玉コレステロール)がありますが、アテロームとなって血管にたまるのは、悪玉と呼ばれる「LDLコレステロール」です。(善玉コレステロールや悪玉コレステロールについてくわしくは、「動脈硬化・高脂血症」のカテゴリの「善玉コレステロールと悪玉コレステロール@」のページからごらんください。
つまり、脳梗塞の原因は、LDLコレステロール(悪玉)が多くなってしまったり、HDLコレステロール(善玉)が少なくなってしまたりすることにも関係しているんです。
高脂血症についてくわしくは、「動脈硬化・高脂血症」のカテゴリの「高脂血症とは?@」のページからご覧下さい。
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