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糖尿病とは、血液の中のブドウ糖が多すぎる状態がずっと続いてしまう病気です。
血液の中のブドウ糖が多すぎる状態(血糖値が高い状態)がずっと続くと、血管がブドウ糖により侵されて、さらに脂質の代謝にも影響がでてしまいます。そのうち血管の内側の壁にアテロームがたまり、「粥状動脈硬化(じゅくじょう どうみゃくこうか)」になってしまいます。
粥状動脈硬化が進んでしまうと、アテロームが破裂して、そこに血液の固まりである血栓(けっせん)ができてしまい、「アテローム血栓性脳梗塞」になってしまいます。
また、糖尿病の状態によっては、細い血管が動脈硬化になりやすくなるので、「ラクナ梗塞」の原因となります。
糖尿病についてくわしくは、「糖尿病」のカテゴリの「糖尿病とは?」のページをごらんください。
肥満と脳梗塞は直接関係しているというよりも、間接的に関係しています。
なぜなら肥満は、高血圧、糖尿病、高脂血症(こうしけっしょう)へのリスクを高めるからです。
高血圧や糖尿病、高脂血症になると、脳梗塞の原因となる動脈硬化のリスクを高くなるので、肥満は脳梗塞と関係があると言えます。
また、メタボリックシンドロームも、脳梗塞のリスクを高くします
メタボリックシンドロームとは、お腹の肥満(内臓脂肪の蓄積)と、さらに高脂血症、高血圧、糖尿病のどれか2つ以上を合わせ持った状態のことです。
肥満でも、特に内臓脂肪には要注意です。内臓脂肪からは、高脂血症、高血圧、糖尿病を招く悪玉物質が分泌されるからです。
ですから、肥満を解消することは、様々な生活習慣病の予防になり、さらに動脈硬化、脳梗塞の予防にもなる、というわけです。
肥満やメタボリックシンドロームについてくわしくは、「肥満・メタボリック」のカテゴリをごらんください。
それでは次のページでは、脳梗塞の原因となる心臓病について見ていきましょう。
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