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脳梗塞の原因は、動脈硬化だけでなく、「心臓病」によっても引き起こされます。
心臓病により、心臓の働きが低下すると心臓の中の血流が悪くなるので、心臓の中に血の固まりである血栓(けっせん)ができやすくなります。
血栓ができてそれが脳の血管へ流れて詰まってしまうと、脳梗塞になってしまいます。
この、心臓病により起こる脳梗塞を、「心原性脳梗塞症(しんげんせいのうこうそくしょう)」といいます。
心原性脳梗塞症を引き起こす心臓病は、様々なものがあるのですが、特に多いのが、「心房細動(しんぼうさいどう)」による脳梗塞です。
心原性脳梗塞症の60%以上が心房細動が原因で起こります。
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心房細動とは? |
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心房細動(しんぼうさいどう)とは、心臓自体が作り出す心臓を動かす電気刺激がうまく伝わらなくなることで、心臓の左心房(さしんぼう)という部分の動きが悪くなり、脈が乱れる(不整脈になる)病気です。
一時的に起こる「発作性心房細動」と、症状がつづく「慢性心房細動」があります。
心房細動になると動悸(どうき)・息切れなどの症状が起こります。また症状を感じない場合もあります。
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その他の脳梗塞に関わる心臓病 |
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脳梗塞に関わる心臓病は心房細動以外にも、「洞不全症候群(どうふぜん しょうこうぐん)」、「僧帽弁狭窄(そうぼうべん きょうさく)」、「人工弁置換」、「僧帽弁逸(そうぼうべん いつだつ)」、「卵円孔開存(らんえんこうかいぞん)」、「急性心筋梗塞(きゅうせい しんきんこうそく)」、「拡張型心筋症」、「心室瘤(しんしつりゅう)」、などがあります。
「心原性脳梗塞症とは?」のページの「心原性脳梗塞症の原因」でも、心原性脳梗塞症の原因となる心臓病についての解説がありますので、合わせてご覧下さい。
それでは次のページでは、脳梗塞のその他の様々な原因について見ていきましょう。
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