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脳梗塞の原因は、「動脈硬化」と心房細動(しんぼうさいどう)などの「心臓病」だけではありません。
脳梗塞の原因として、「加齢」、「体質」、「喫煙」、「飲酒」、「感染症」、「ストレス」、「性格」、「運動不足」、なども関係しています。
「加齢」については、歳を増すごとに誰でも動脈硬化が少しは発生します。もちろん、加齢だけで脳梗塞になるとは言いきれませんが、高齢になるにつれて動脈硬化になりやすくなり、その状態は進んでいきます。
「体質」については、脳梗塞になりやすい体質があるというわけではないのですが、脳梗塞の危険を高める高血圧、高脂血症(こうしけっしょう)、糖尿病などは、なりやすい体質を受け継ぐことがあります。
家族に脳梗塞の経験者がいる人といない人では、いる人のほうが脳梗塞になる可能性が高くなります。これは高血圧、高脂血症、糖尿病などの脳梗塞と関わっている生活習慣病になりやすい体質を受け継いでいると考えられます。
「喫煙」については、タバコは動脈硬化を促進(そくしん)させます。喫煙している人ほど、脳梗塞が起こりやすくなることもデータとして明らかにされています。
また、喫煙は高血圧、高脂血症、糖尿病を悪化させます。また、脳梗塞の原因にもなる不整脈などの心臓病の発生にも関わっています。
ですから、脳梗塞やその他の様々な病気を予防するために、禁煙することは大切です。
「飲酒」については、適量であれば問題ありません。ただ飲み過ぎると、高血圧になったり、中性脂肪値が高くなってしまい、動脈硬化の発生・悪化につながります。
「ストレス」と「性格」については、神経質な人や短気な人などはストレスいろいろなことに関してストレスを感じることが多いので、脳梗塞が起こりやすくなるといわれています。
また、怒ったり、イライラしたりすると、アドレナリンというホルモンが分泌されて血管が収縮するため、血圧が上がって脳梗塞の発作が起こりやすくなります。
「運動不足」ですと、高血圧、高脂血症、糖尿病などの脳梗塞と関わる生活習慣病になる危険を高くしてしまいます。また運動不足は肥満の原因となり、やはり生活習慣病が発生する確率を高めてしまいます。
「感染症」については、特に高齢者の方は要注意です。かぜなどになって、汗や下痢などにより体の水分が少なくなると、血液の粘りけが強くなって血栓が出来やすくなり、脳梗塞の発生につがります。
また、感染することによって白血球が増えることでも、血液の粘りけが強くなります。
高齢者の方は動脈硬化を持っていることも多いので、しっかり水分を取るようにしましょう。
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