高脂血症(脂質異常症)になると、どのような病気が引き起こされるのでしょうか?
高脂血症により引き起こされる病気は、まずは「動脈硬化(どうみゃくこうか)」です。
動脈硬化とは、血管(動脈)の内側の壁(血液が流れるところ)にコレステロールなどの脂質や細胞などがくっついてしまうことで、血管が硬くもろくなり、血管の空間が狭くなってしまう病気です。
動脈硬化になると、血流は悪くなり、血管が弱くなることで血管が破裂したりする恐ろしいものです。
動脈硬化になることで、さらに様々な病気が引き起こされます。また、その他にも様々な病気になる可能性があります。
このページでは、高脂血症(高コレステロール血症、高中性脂肪血症)により引き起こさせる病気を見ていきましょう。
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高コレステロール血症で起こることが多い病気 |
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高脂血症(脂質異常症)でも、血液の中のコレステロールが多くなってしまい、コレステロール値が高くなってしまうものを「高コレステロール血症(こう これすてろーる けつしょう)」といいます。
高コレステロール血症により引き起こされる病気は、動脈硬化を原因として起こる病気が多いです。動脈硬化により引き起こされる病気を「動脈硬化性疾患(どうみゃくこうか せい しっかん)」といいます。
動脈硬化性疾患には、「高血圧」、「脳梗塞(のうこうそく)」、「心筋梗塞(しんきんこうそく)」、「狭心症(きょうしんしょう)」、「大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)」、「間欠性跛行(かんけつせいはこう:間歇性跛行)」、「腎硬化症(じんこうかしょう)」などがあります。
また、高コレステロール血症により、「胆石(たんせき)」などが起こることもあります。
▼高コレステロール血症により多く見られる病気
高コレステロール血症により起こる病気についてくわしくは、「高脂血症により起こる病気A」、「高脂血症により起こる病気B」のページにて紹介しています。
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高中性脂肪血症により起こることが多い病気 |
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高脂血症(脂質異常症)でも、血液の中の中性脂肪が多くなってしまい、中性脂肪値が高くなってしまうものを「高中性脂肪血症(高トリグリセリド血症)」といいます。
高中性脂肪血症により引き起こされる病気で多いのが、動脈硬化とは関係のない病気である「急性膵炎(きゅうせい すいえん)」、「肝脂肪(かんしぼう)」、などです。
▼高中性脂肪血症により多く見られる病気
高中性脂肪血症により起こる病気についてくわしくは「高脂血症により起こる病気C〜高中性脂肪血症〜」のページにて紹介しています。
それでは次のページでは高コレステロール血症により引き起こされる病気について見ていきましょう。
※次のページ「高脂血症により起こる病気A」へ続く・・・・
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