膵臓がんの検査は、まずがんがあるのではないかと疑われた時、腫瘍(しゅよう)マーカー、胃X線検査、X線CT、MRI、超音波などの画像検査を行います。
これらの検査は、スクリーニング検査といい、症状がまだ現れない段階でガンであるかどうかの可能性を調べる検査です。スクリーニング検査の結果では、まだはっきりとがんであると決定することはできません。
膵臓がんは、90%以上が膵管(すいかん)の上皮から発生します。膵管とは、すい臓の中央を横に走る管で、上皮とは膵管をおおっている組織のことです。
膵管にガンが発生すると、すい臓が腫れたり、膵管が拡張したりします。ですので、腫瘍マーカー、胃X線検査、超音波検査、CT検査、MRI検査によって、それらの症状があるかどうかを調べます。
これらのスクリーニング検査によってがんの可能性がある場合、さらにくわしい状態を知るために、内視鏡による検査をします。
内視鏡とは、身体の中を先端にレンズのついた管を差し入れて観察したり、処置・治療をする医療機器です。
すい臓がんでは、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)(ないしきょうてき ぎゃっこうせい すいたんかん ぞうえい)や超音波内視鏡検査(EUS)(ちょうおんぱ ないしきょう けんさ)により、すい臓の異常がガンであるか確実に診断します。
スパイラルCTやヘリカルCTもすい臓がんの診断に有効な検査です。がんが良性か悪性かの診断や周りの臓器への進行具合もみることができます。
それでは次のページでは、すい臓がんの各検査についてそれぞれくわしく見ていきましょう。
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