動脈硬化の原因は、日々の食事にも関係があります。
なぜなら、動脈硬化の発生は血液の状態が大きく影響しているからです。
血液の中のコレステロールや中性脂肪の量(コレステロール値・中性脂肪値)、ブドウ糖の量(血糖値)、尿酸の量(尿酸値:にょうさんち)などが正常であれば、血液がドロドロな状態にはならないので、血管が傷ついたり、余分なコレステロールなどが不着したりすることがないため、動脈硬化にはなりにくくなります。
また、血液がドロドロではなくサラサラであれば、血液の流れもスムーズになるので、血管への強い圧力がかかることもなく、血圧が上がって高血圧になることも少なくなります。
つまり、動脈硬化の予防や、さらに動脈硬化が進行しないようにするためには、血液はサラサラの状態にしたほうがいいというわけです。
血液サラサラの状態にするには、血液の中にコレステロール・中性脂肪、ブドウ糖、が余分に多くならないようにする必要があります。
そのために大切なのが、「食事療法」です。
「高脂血症(脂質異常症)」、「糖尿病」、「高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)」になってしまい、状態が悪い場合は薬による治療を行う場合もありますが、基本的には「食事療法」が基本となります。
日々の食事を注意することで、血液の中のコレステロール・中性脂肪、ブドウ糖、尿酸などが過剰に多くならないようにしていきます。
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肉類も適度に食べよう! |
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肉類に含まれているコレステロール・動物性脂肪は、取りすぎるとよくないので注意が必要です。
ただ、だからといって肉類を過剰に制限するのも問題です。コレステロールは体の細胞膜やホルモンの材料となるので、不足すると血管が弱くなってしまいます。
ですから、肉類は適度に食べるようにして、制限しすぎないようにしましょう。
それでは次のページでは、動脈硬化の食事療法のポイントについて見ていきましょう。
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