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大切な脂質!コレステロールと中性脂肪 |
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血液の中にコレステロールや中性脂肪が多い状態がずっと続いてしまうと、動脈硬化を引き起こし、様々な病気になる可能性が高くなります。
このように聞くと、コレステロールと中性脂肪などの脂質は体に悪いように感じてしまいますが、それは違います。
コレステロールも中性脂肪も私たちの体に無くてはならない大切な成分なのです。コレステロール細胞膜の材料になり、そして中性脂肪は体のエネルギー(燃料)として使われます。
つまり、どんなものでもそうですが、度が過ぎてはよくない、ということなのです。大切な成分であるコレステロールや中性脂肪も、多すぎれば私たちの体に悪影響を及ぼしてしまう、というわけなのです。
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リン脂質と遊離脂肪酸 |
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ちなみに、血液の中にある脂質には、コレステロールや中性脂肪の他にも、「リン脂質」や「遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)」などの脂質もあります。
リン脂質とは、細胞膜や脳の組織の構成成分となる脂質です。また、水に溶けにくい物質を水溶けやすくする働きもあります。コレステロールが増えると、それに比例してリン脂質も増加します。
遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)とは、中性脂肪が分解されることにより発生する成分です。中性脂肪を体のエネルギーとするにはそのままでは使うことができないので、脂肪細胞の中に蓄積(ちくせき)された中性脂肪を、脂肪を分解する酵素(リパーゼ)により分解して脂肪酸にして、それを遊離脂肪酸として血液中に放出して体中の細胞や筋肉に運び、エネルギーとして利用します。
私たちにとってはとても大切ですが注意も必要な「コレステロール」と「中性脂肪」。次のページではこの2つの脂質についてもう少しくわしく見ていきましょう。
※次のページ「コレステロールと中性脂肪A〜コレステロール」へ続く・・・・
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