肥満には、皮下(筋肉と皮との間)に脂肪がたまる「皮下脂肪型肥満(ひか しぼうがた ひまん)」と、筋肉の内側の腸などの内臓の周りに脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」の 2つの種類があることは、「メタボリックと内臓脂肪型肥満」のページで解説・紹介しました。
メタボリックシンドロームと大きく関わっている肥満は「内臓脂肪型肥満」です。内臓脂肪がたくさんたまっていると、さまざまな代謝異常(たいしゃいじょう)が起こり、高血圧、高血糖(糖尿病)、脂質異常症(高脂血症)、などの生活習慣病になる確率が高くなり、動脈硬化も進んでしまいます。
つまり、メタボリックシンドロームの対策は、内臓脂肪を減らすことにあります。
内臓脂肪を減らすには、生活習慣を改善することです。生活習慣とは、食生活、運動、飲酒(お酒)、喫煙(たばこ)、に関することです。
食べ過ぎず栄養のバランスを考えた食生活、適度な運動、節酒(せっしゅ)、禁煙、などをしっかりおこなうことで、内臓脂肪が減ってきます。
内臓脂肪が減ってくれば、体重減少、腹囲が小さくなる、血圧が下がる、血液の中のブドウ糖や脂質の量が最適な量まで下がる、などのよい結果が出てきて、メタボを改善・解消することができるのです。
また、生活習慣の改善は、まだメタボリックシンドロームではない人にとってはメタボの予防方法となります。
では、内臓脂肪を減少させる食事療法や運動療法はどのようにおこなっていけばよいのでしょうか?
次のページからは、内臓脂肪を減少させる食事療法や運動療法について少しくわしく見ていきましょう。
※次のページ「メタボリックの予防・対策・改善A〜食生活」へ続く・・・・
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