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血圧は、1日で上がったり下がったりします。この血圧の動きは、その人の精神状態、体調、活動、などによって変わります。
血圧の高い人は、日々血圧が高めになっているので、血圧の高い状態が続くことで血管が傷つき動脈硬化などが進んで、脳卒中(のうそっちゅう)や心筋梗塞(しんきんこうそく)になるリスクが高くなります。
ですから血圧の高い人は、血圧が低い状態になることが大切なのですが、生活のために活動していれば、血圧を低い状態を維持することは難しいです。
ただ、寝ているときは血圧が下がります。睡眠中が血圧がいちばん低い状態なんです。
血圧が低い状態を長い時間維持できれば、高血圧のために傷ついた血管を修復することができます。
つまり血管を修復することができる血圧の低い状態を長く維持するために、しっかり睡眠をとることが大切なんです。
睡眠不足は精神的にも肉体的にも良くありませんので、高血圧の方は睡眠を十分とって、高血圧対策をしましょう。
また、横になってリラックスして休むだけでも血圧は下がります。高血圧の方には特に有効です。
横になると血圧が下がる理由は、血管を広げる働きのある副交感神経の作用が高まるために血圧の収縮がゆるみ、心臓活動が落ちつき、血圧を上げるノルアドレナリンの分泌が減るためです。
血圧の下がる数値はだいたい 20ぐらいで、40ぐらい下がることもあります。
短時間(15分〜30分ぐらい)横になるだけでも、血圧を下げることができるので、横になってリラックスする時間を持つようにしましょう。
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